【北海道】 15年間試行錯誤を重ねた「有機肥料」と「糀菌」で実現する健康づくり

<p>稲と麦の田畑がどこまでも続く北海道夕張群由仁町は、5月末「ライラック」という木の花が満開を迎えていました。北海道では公園木や街路樹として植えられる木で、札幌の大通り公園でも毎年ライラック祭りが行われているようです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>有限会社アークの笠原喜美子さんは、自分で納得のいく最高の糀づくりのために、オーガニックの資材を使って、無農薬のお米をつくっています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>笠原さんは国産の有機肥料がないことを知ったとき、「これでは日本にあるものだけで、安全な食べものがつくれない」と思い、15年前自身で資材開発をしました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>「身体づくりは作物づくり。畑づくりは土づくり」と、どこまでも肥料にこだわり、糀をつくる笠原さんにせまりました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <h1><strong>自分のアレルギーと家族の病気をきっかけに気づく「食べものの大切さ」</strong></h1> <p><img class="alignnone size-medium wp-image-3990" src="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/01-640x428.jpg" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" srcset="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/01-640x428.jpg 640w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/01-768x513.jpg 768w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/01-470x315.jpg 470w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/01.jpg 1000w" alt="" width="640" height="428" /></p> <p>笠原さんがオーガニックの肥料は全て外国産だということを知ったのは15年前。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そのとき、「国産では安全な作物はつくれない」と大きなショックを受けると共に、「これは、自分がやるしかない」と思ったといいます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>もともと笠原さんは自分のアレルギーや家の病気と向き合う中で、食べるものによって、「病気の完治はできなくても、予防は確実にできる」ことを身をもって実感していました。そこで、「いつか農業をやりたい」という気持ちを胸に、30年前から台所で「食べられる肥料」の実験に取り組むことに。庭先のぶどうの木に、さまざまな肥料を試していきました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>1本のぶどうの木から100kgはあるのではないかと思うくらいのぶどうの大豊作が続いたとき、気候の関係で北海道では有機栽培は無理だといわれていたにも関わらず、「北海道でも有機栽培はできる」という確信ができたそうです。</p> <p>&nbsp;</p> <p><img class="alignnone size-medium wp-image-3983" src="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/02-640x428.jpg" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" srcset="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/02-640x428.jpg 640w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/02-768x513.jpg 768w, 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src="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/03-640x428.jpg" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" srcset="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/03-640x428.jpg 640w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/03-768x513.jpg 768w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/03-470x315.jpg 470w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/03.jpg 1000w" alt="" width="640" height="428" /></p> <p>北海道では広大な農地を生かして、大型の機械で1種類の作物を育てるやり方が主流なため、手のかかる有機栽培の広まりは意外とゆるやかで、理解されにくいことも多いよう。</p> <p>&nbsp;</p> <p>しかし、「2020年東京オリンピックで北海道の有機野菜がたくさん必要とされるはず。今ががんばりどきですよ!」と声をかけあっているそうです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <h1><strong>日本の国菌「糀菌」の力でさらに元気に </strong></h1> <p><img class="alignnone size-medium wp-image-3985" src="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/04-640x428.jpg" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" srcset="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/04-640x428.jpg 640w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/04-768x513.jpg 768w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/04-470x315.jpg 470w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/04.jpg 1000w" alt="" width="640" height="428" /></p> <p>笠原さんが食べものの大切さを実感しはじめてから、確信したことは農薬や肥料の影響だけではありません。</p> <p>&nbsp;</p> <p>もう一つは、「糀」の存在でした。</p> <p>&nbsp;</p> <p>日本にしかいないといわれている糀菌は、日本の調味料である、みそやしょうゆ、みりん、酒などの原料。笠原さんは、自分のアレルギーを克服したことや、台所実験の過程で、この糀が「日本人をしなやかに強くしてくれるのに絶対必要なもの」と話します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>若者の日本食離れが危惧される中、この糀をさらに広めるために、2年前にある取り組みをはじめました。</p> <p>&nbsp;</p> <p>糀をつくる工場、さらにはその糀を原料とした塩糀などの糀商品「あみの糀シリーズ」( <a href="http://aminokouji.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">http://aminokouji.com/</a>)用の加工場もつくったのです。もちろん、アミノサイクルを使って育てた自分の納得のいく安全なお米が原料です。</p> <p>&nbsp;</p> <p><img class="alignnone size-medium wp-image-3986" src="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/05-640x428.jpg" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" srcset="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/05-640x428.jpg 640w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/05-768x513.jpg 768w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/05-470x315.jpg 470w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/05.jpg 1000w" alt="" width="640" height="428" /></p> <p>ここでも、安全へのこだわりはつきません。なんと、糀商品をつくるときの水は羊蹄山麓に湧き上がる、約100年前の雪どけ水。</p> <p>&nbsp;</p> <p>近所に湧き水はあるのに、約100年前の水でつくる一番の理由―&mdash;。それは、福島原発事故以降に土や水の汚染をはじめとする「食の安全」を追求する人が増えたこともありますが、やはり自分や家族が口にするものということもあるようです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>自分のために、そして「必要なものが必要としてくれる人の手に届いて欲しい」という想いが、商品づくりへのこだわりにもつながっているのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <h1><strong>まろやかな味にうっとり。おいしさと栄養を生かす日々の食卓</strong></h1> <p><img class="alignnone size-medium wp-image-3987" src="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/06-640x428.jpg" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" srcset="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/06-640x428.jpg 640w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/06-768x513.jpg 768w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/06-470x315.jpg 470w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/06.jpg 1000w" alt="" width="640" height="428" /></p> <p>そんな自慢の糀はありとあらゆる料理に登場します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ごはんや味噌汁、ぬか漬けに、卵焼き、きんぴらごぼう&hellip;&hellip;。塩味には塩糀、甘味には甘糀を使っています。まろやかな、トゲのない味になり、香りも豊かな糀。さらに糀のおかげで身体も丈夫になっていると感じているんだとか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>最近のヒットメニューは、日本では珍しい赤いルバーブを使った、「ルバーブごはん」(<a href="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/recipe/3838/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/recipe/3838/</a>)です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さわやかな酸味と、塩糀の甘い香りが引き立ち、食欲の落ちがちな暑い日にぴったりのメニュー。のり巻きやおにぎりにしてもおいしくいただけます。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <h1><strong>日本の食文化と、安全な食を願って</strong></h1> <p><img class="alignnone size-medium wp-image-3988" src="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/07-640x428.jpg" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" srcset="https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/07-640x428.jpg 640w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/07-768x513.jpg 768w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/07-470x315.jpg 470w, https://www.mainichigrillbu.com/ouchigohan/wp-content/uploads/2018/07/07.jpg 1000w" alt="" width="640" height="428" /></p> <p>笠原さんには「日本は、どうしておばあちゃんが『身体にいいから、もっていきなさい』と言って、栄養のあるものをもたせてあげる文化を維持できなかったんだろう」という後悔、そして「少なくとも、自分は誰に対しても、そんな人であり続けたい」という信念があります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>こんな想いで走り続ける笠原さんは、今、若い働き手を求めています。</p> <p>&nbsp;</p> <p>多くのパワーやアイデアが交わることで、食の安全への姿勢やオーガニック栽培を広めたいと強く願っているからです。また、一方で、今の生活に疲れたら、数日でも休みにきてくれたらいいと話します。</p> <p>&nbsp;</p> <p>自分がアレルギーもちだったから、家族が病気になったからこそ身にしみて感じた、口にするもので健康を手にできるということ。笠原さんの根本にあるのは、そんな経験からの「一人ひとりの健康」を願ってのことなのです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>アークのある由仁町に、たくさんの人が集い、笑い、食べ、食の安全を追求する大きなエネルギーとなって欲しいと思いました。</p>

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