ドイツの大切な家族行事・クリスマスの日に食べたじゃがいも団子”クヌーデル” ! | おうちごはんラボ

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ドイツの大切な家族行事・クリスマスの日に食べたじゃがいも団子”クヌーデル” !

オフィシャルメンバー 旅人料理編集部

ドイツの12月は、毎日がクリスマスのような特別な季節。

クリスマス。そう聞くと日付は12月24日と25日で、クリスマスツリーとイチゴが乗ったケーキとプレゼント交換を思い浮かべ、そして子供たちや恋人のためのイベントというイメージが日本では強い気がします。

 

ここ、ドイツではクリスマスは年に一度の大切な家族イベント。日本でいう、お正月にあたる文化がクリスマスだと考えてもらったらわかりやすいと思います。そして、12月に入った日からクリスマス当日を迎えるまで、とても丁寧に毎日を過ごします。

 

冬になると日照時間がとても短く、太陽がなかなか見られない毎日に気分もどんよりしてきますが、12月はいたるところでクリスマスマーケットが開かれたり、それぞれの家の窓から覗くクリスマス飾りの明かりに、ほっこり癒されます。

 

2018年は、ドイツで迎えるクリスマスも3回目になる私。

毎年とても楽しみなドイツのクリスマス文化と、今年のクリスマスディナーの様子をご紹介したいと思います!

 

 

今年はどれにする?まずは、アドベントカレンダーを準備しよう。

アドベントカレンダーとは、クリスマスイブの24日までの毎日をカウントするためのカレンダーです。アドベントとは、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のこと。

 

秋頃になると、スーパーでよく見かけるようになります。

定番は上記写真の後ろの2つ。上の1つずつ小窓が付いていて、その日付の番号のところを開けるとチョコや小さなプレゼントが入っているもの。

 

小さな子供がいる家庭では、紙のカレンダーという形式とは別に、特別な靴下を24足飾って、毎朝起きるとその日の日付の番号に小さなプレゼントが入っているという、夢のような毎日が始まります。

 

今年の私のアドベントカレンダーは、お茶のタイプ!フラットメイト(日本でいうルームメイトのこと)にプレゼントしてもらいました。

 

 

 

このように日付が書かれたティーパックが入っていて、24日まで毎日いろんなお茶が楽しめました !

 

 

この時期はクリスマス用のお菓子も充実していて、プレゼントでよくもらっていたりしたので、これは本当に嬉しかったです。

 

 

毎週日曜日はキャンドルに火を灯す習慣、アドベントクランツ。

こちらはアドベントクランツというクリスマス特有の飾り物。クランツはドイツ語でキャンドルのことです。

ドイツではクリスマスリースを見かけない代わりに、このアドベントクランツをお店でよく見かけます。

 

写真のように4つキャンドルが付いていて、クリスマスまでの第1日曜日に1つ、第2日曜日に2つ、第3日曜日に3つ、そしてクリスマス前の最後の第4日曜日に4つすべてのキャンドルに火を灯します。

 

毎週日曜日は、家族みんなでこのキャンドルに火を灯して食卓を囲むのが習慣。アドベントカレンダーとアドベントクランツで、クリスマスまでの毎日を楽しく、あたたかく彩っていくのです。

 

 

ドイツのクリスマス本番は、なんと3日間!

24日はクリスマスの前日のイヴ、25日はクリスマス本番。ここまでは日本と同じですね。実はドイツでは26日も、クリスマスの次の日として祝日とされている、大切な日なのです。

 

この3日間が、まさに日本のお正月三が日のイメージ。クリスマスまでに大体の会社はお仕事を終え、1月1日まで休暇を取るのが一般的です。そして、1月2日から学校もお仕事も始まるのです。逆にお正月という文化がこちらにはないので、日本人の私にとっては仕事始めの早さに、いつも違和感を覚えます。

 

クリスマス当日は、家族みんなで集まって、おごちそうを囲み、食べて、飲んで、笑って、遊んで、プレゼント交換をします。

 

ドイツに来てから、この時期は日本に帰る予定がなく、2年連続ホストファミリーの家族イベントに参加していました。今年は9月に引っ越したこともあり、フラットシェアメイト(フラットシェアとは、1つの家やアパートを数人で借り、シェアして共同生活をする滞在方法)の家族イベントに参加させてもらうことになりました。

 

 

今年は、フラットシェアメイトの家族イベントに参加!

我が家のフラットシェアは私を含め女性3人で住んでいて、2人はドイツ人。フラットメイトの彼女たちは今回、ご近所さんで親しくしているおばあちゃんを招待した小さなディナーパーティーをするというので、私も参加させてもらうことに。

 

前回のエッセイでも紹介させて頂きましたが、フラットメイトは畑で野菜を手作りし、ジャムにシロップに調味料まで、すべてオーガニックでとてもおいしい料理をつくるパワフルウーマン達。今回はどんなお料理を教えてもらえるのか、とても楽しみでした。

 

お料理の仕込みは前日の夜から。

なぜならメインディッシュが、なんと七面鳥の丸焼きのため! 日本ではオーブンや食材などの関係でなかなかお目にかかれない、絵本の中でしか見たことがない七面鳥を、ついに食べるときがやってきたのです……!

 

2人は手慣れた手つきで七面鳥をマッサージするように調味料をすり込み、臓器を出して、代わりにクルミや果物を詰めていきます。そうして夜の間中、オーブンで8時間ほど低温でじっくり焼き続けます。

 

朝起きるとキッチンから廊下にかけて、とっても良い香りに包まれていました。いよいよ七面鳥の丸焼きが完成したようです!

 

メインはできたので、それからディナーまでに、もう2品を作ります。

まずは、果物がいっぱいのカラフルなサラダ。1つ1つ丁寧に、細かく切っていきます。クルミは、硬い皮から出すところから。

 

次にドイツの伝統料理、じゃがいも団子「クヌーデル」をつくっていきます。ドイツの主食といえば、”じゃがいも” というのは有名な話ですが、こちらは言うなればドイツ版  ”じゃがいもおにぎり”  。私は、ここぞとばかり日本文化パワーを発揮して

 

「握るのなら得意だよ! 」

 

と率先してお手伝いをしました。

 

さあ、これで料理は完成 !

 

テーブルもすでに、クリスマス仕様にデコレーションされていました。

ふと窓から道路を見れば、手前の横断歩道に真っ赤なコートを着て、大きなカバンを持った可愛いおばあちゃんが立っています。そのおばあちゃんこそが、みんなで待っていた ”おばあちゃん” です 。

 

「おばあちゃんはいつも、約束した時間の30分前に来るの。だから料理はちょっと早めに作らないと !」

 

とフラットメイトが言っていたのですが、本当にその通りの時間にやってきて、なんだか笑ってしまいました。

 

おばあちゃんは部屋に入ると、とても柔らかい笑顔を見せて、初めて会う私にハグしてくれました。彼女が持っていた大きなカバンの中には、プレゼントがたくさん。おいしいお料理とプレゼントは、クリスマスならではのとっても大切なことなのです。

 

たくさんのごちそうで彩られたテーブルの席に着き、楽しいおしゃべりの始まりです。

おばあちゃんが若かった頃のお仕事のお話、子供達や孫達のお話、旦那さんのお話。初めて会ったのに、家族の一員のように、いろんなお話を聞かせてくれてたのでした。

 

おばあちゃんがクヌーデルを口にしたとき、

 

「おいしいわ。」

 

と言ってくれたのがとても嬉しくて、つい

 

「それ、わたしがつくったんですよ!」というと、

 

「うん、とってもおいしいわ。」

 

とまた微笑んで言い直してくれて、おばあちゃんの気遣いに心がじんわり。

同時に、遠い海外に住んでいても、毎年こうやって家族のように過ごしてくれる人がいるということは、とても幸せだなあと思ったのでした。

 

食感はもちもちしていて少しお持ちのような、じゃがいも団子”クヌーデル”。日本でも簡単につくることができますよ。ぜひ挑戦してみてくださいね!

 

クヌーデルのレシピはこちら

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