二十四節気に合わせて心と体を整える“穀雨” | おうちごはんラボ

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二十四節気に合わせて心と体を整える“穀雨”

オフィシャルメンバー滝野香織さん

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて、健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第48回は「穀雨(こくう)」です。

 

4月20日~5月4日頃は春の体調不良に悩む時期と言われています。今回は春に旬を迎えるワカメをはじめとした海藻類について書きたいと思います。

 

3月頃からスーパーには「新物」として生ワカメが並びます。乾燥や塩蔵のワカメは1年中使いますが、生はこの時期だけ。茹でてあるものが多く出回りますのでサラダや和え物にするなど、そのまま食べられるのも魅力です。

 

ワカメは「若芽」「若布」と表記され、昔から若返りの薬として珍重されてきたと言われています。薬膳の視点から見るとワカメは腎を補う食材。ワカメなど海藻類が毛艶を良くすると昔から言われるのは、黒い海藻が豊かな髪の毛を連想させる以外に、骨髄や髪を司る腎機能を高めるからなのです。実際、髪の毛に必要とされる栄養はミネラルだけではなく、たんぱく質も大切です。海藻を食べたところで、毛量が増えたり白髪が黒くなるようなことはありません。

 

ワカメの特記すべき栄養はアルギン酸やフコイダンなどの「ぬめり成分」です。これらは水溶性食物繊維と呼ばれ、水に溶けますが人間の胃では消化されず、小腸などでも吸収されません。食品の水分を抱き込んでゲル化(ゼリー状)し、毒素や余分な水分を排出してくれるのです。粘着性であるため胃腸内の移動がゆっくりですので、お腹が空きにくく、食べ過ぎを防ぎ、糖の吸収を穏やかにして血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。

 

その他にも胆汁酸やコレステロールを吸着して体外に排出する、大腸内で発酵・分解され、ビフィズス菌を増やして腸内環境が改善するといった特徴があります。水溶性食物繊維の食品はぬるぬるした食材が多く、海藻はまさに代表格。海藻類以外であれば、きのこや大麦や菊芋にも含まれます。「水溶性食物繊維は、便を軟らかくしてくれる」という効果が期待できますので、便の回数が少ない、お腹はゴロゴロ動くのに便がなかなか出てこない、いつも黒くて硬いコロコロ便、出すのがつらい硬い便、これらに該当する人は水溶性食物繊維を積極的に摂ると良いでしょう。春先の環境変化で便秘になってしまったという人にも、もちろん水溶性食物繊維はおすすめですが、もともと下痢気味の人は摂りすぎ注意です。

 

水溶性食物繊維に対して非水溶性食物繊維は、ゴボウやさつまいもなど繊維質な野菜に含まれています。これらの食材は腸を動かして便量を増やします。さらに水分を吸収して膨らみますので、水分を多めに摂らないと便量は増えても硬くなり詰まってしまいます。このように水溶性食物繊維と非水溶性食物繊維はどちらも偏った摂りすぎはNGです。両者をバランスよく摂りましょう。新物の海藻を食べて、春のストレスに打ち勝ち、身体をスッキリさせてくださいね。

 

ワカメを使ったレシピはこちら

 

参考 「からだに効く和の食材便利帳」武鈴子

「松島ランドマーククリニック」HP

「大塚製薬」HP

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