元号が変わる理由とは?おうちごはんの歴史を辿ろう♪

平成31年4月30日に平成が終わり、5月1日から新しい元号へ。

ひとつの時代が終わり新しい時代へと移り変わる「新元号」。

普段はあまり気にしない元号ですが、どのようにして決められるのでしょうか。おうちごはん の歴史とともにお届けします。

「元号」のはじまりは?

日本初の元号は、大化の改新で知られている西暦645年の「大化(たいか)」。その頃の日本は、唐(現在の中国)の文化や政治を学ぶために日本から唐に遣唐使を派遣していました。「年を数えたり、記録をする方法」として中国で使われていた元号に影響を受け、日本でも「元号」が登場したのです。

中国との交流は西暦607年頃から盛んであったため、この時代から日本の食事に大陸の食文化がもたらされ大きな変化がありました。檜や杉などの素木を割って削った二本の棒状の箸が使われ始めたのもこの頃。600年代後半になると、味噌や醤油の祖先とされる「醤(ひしお)」が中国から伝えられたそうです。こうして振り返ると、現代のおうちごはんのルーツが見えますね。

なぜ「元号」は変わるの?

元号が変わることを「改元」と呼びます。この改元がされる1番の理由は「国家繁栄」と国民の平安」。現在では天皇が即位するときに改元されるのが一般とされていますが、過去の歴史を振り返ると、天災や疫病の流行など災いがあったときに改元されていました。災いを断ち切り新しい世をつくるために新元号が登場しているのです。つまり、言い換えれば新しい元号のタイミングで、歴史的に大切な出来事があったというわけです。おうちごはんの歴史を知る際も、元号が変わる時期でチェックすると面白いかもしれません。

「元号」はどうやって決めるの?

大化からスタートした元号ですが、その後は新たな元号が定められなかった時期もありましたが、正式に元号を付ける制度が決まった西暦701年の「大宝(たいほう)」から。今現在の日本において、元号を決める際は基本ルールとなる「元号法」があります。

  1. 国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
  2. 漢字2字であること
  3. 書きやすいこと。
  4. 読みやすいこと。
  5. これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと
  6. 俗用されているものでないこと(人名・地名・商品名・企業名等は不可)。

元号法は昭和54年に成立したもので、「候補者名の考案」「候補者名の整理」「原案の選定」「新元号の決定」と段階を踏んで決定され、内閣総理大臣が国民に発表をします。

日本で最初の元号「大化」から「平成」まで合計247個の元号が使用され、5月1日から「令和」が新元号となる日本。元号の歴史とともに変化していく「おうちごはん」の歴史にも、注目してみてはいかがでしょうか。

参考:

兵左衛門 公式サイトhttps://www.hyozaemon.co.jp/

元号法(ウィキペディア)https://goo.gl/umBWn7

イラストでわかる日本の元号(日本の元号研究会 / 書籍)

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