フードテック新時代

みなさん「フードテック」という言葉をご存じですか?フードテックとは、“フード”と“テクノロジー”を融合させた言葉です。フードを最新のテクノロジーで、開発・進化していく技術で、日本ではまだなじみが薄く海外ほど注目されていない現状がありますが、これから猛スピードで伸びているビジネスと言われています。

 フードテックに期待されることとして、食料不足問題飢餓問題の解決動物食品の代替食材の開発食の安全の向上人材不足の解決 が挙げられます。実際に今、世界規模で取り組んでいる問題ですよね。日本は島国ですが、水産資源が豊富で農業も畜産業も充実しているため、あまり実感が湧いていない人も多いかもしれません。ですが日本の食料自給率は37%と世界的にも低い水準。加速する少子高齢化で、実は日本の食糧問題は国民が認識しているよりずっと問題視されるべきなのだとされています。

 事実、日本では農業や漁業といった第一次産業に従事する人が減っているそうです。食品加工や食品製造分野での人材不足が長年の問題で、それらを解消する最新テクノロジーが求められています。古く日本の農業や漁業は天候任せで神頼みの部分が多く、不作の年は飢饉が起こっていました。現在はそこまででなくても、やはり天候や環境に左右されることが多く、安定した収穫・安定した収入が確約されていません。そこで農業にIoT技術・ICT技術を取り入れた「スマート農業」をすることで、収穫と収入が安定し、若者の農業離れを解決し、さらには企業の参入も見込めるのです。農業や漁業こそ、テクノロジーが活躍する分野となりそうですね。

 

 最近ブームの植物性の加工食品「プラントベース」の肉や乳製品もフードテックの代表選手。必要以上の家畜を減らすことで、家畜生産にかかる水や穀物を減らすことができるだけではなく、低コストで肉を作れたら飢餓問題の解決にもつながります。プラントベースの食品が菜食主義者のためのものと言うだけではなく、当たり前の選択肢になるのは遠い未来ではなさそうです。とはいえ、プラントベースの食品は、莫大なコストがかかるため単価も高め。身体に有害な化学調味料が使われている可能性もあるかもしれませんので、私はまだ手に取れません。

 

今後の「食」がどのように変化していくかを注視できるよう、今のうちに基礎知識を蓄えておくことが大切だと思います。



参考:「business leaders square wisdom」web

   「Create転職」web

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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