おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~オランダ~〉

世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。外食も制限がつくのが当たり前になり、テイクアウトはだいぶ充実してきましたよね。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を食べて、旅行気分を味わいましょう。

 第19回は “オランダ”です。皆さま、オランダと聞いてどんな「食」が思い浮かぶでしょうか。否、オランダはあまり食事が有名な国ではありません。

国全体とは言いませんが、「食は楽しむものではなく空腹を満たすだけのもの」という傾向の考えがあるそうで、食いしん坊大国の日本で暮らす私たちにはピンとこない方もいるかもしれません。こうした価値観には、オランダ人の質素であることを誇りとしてきた倹約精神と、豊かとは言えない土壌が背景にありそうです。オランダの食事は肉・じゃがいも・豆を主に使い、調理法もシンプルなものばかり。良い意味で素朴な料理という感じです。

 少しネガティブな印象から入ってしまいましたが、オランダといえば美味しいチーズがありますよね!私にとってもチーズはなくてはならない存在です(笑)有名なのはエダムチーズとゴーダチーズ。チーズ以外の乳製品もたくさん食べているからオランダ人は背が高い!?と言われているそうですよ。

酪農以外にも、国土の西部は海に面しているので漁業も盛んに行われています。盛んとはいえ、日本のように複雑な海流に囲まれているわけではなく、食に関してそこまで積極的ではないためさまざまな種類の魚を捕って食しているわけではありません。

主にニシンとムール貝・カキを食べているのだそうで、「ハーリング」という生ニシンの塩漬けが有名です。ベルギーのイメージが強いムール貝ですが、オランダはムール貝の水揚げ量が、なんと世界2位!香味野菜と一緒にワイン蒸しにしたりビール蒸しにしていっぱい食べます。白身魚のフリットもファストフードとして親しまれているそうですよ。

日本でなじみのあるオランダの食品メーカーと言えば、ココアのバンホーテン。世界初のココアパウダーを発売したメーカーです。そしてオランダのお菓子で有名なものは、なんといってもストロープワッフル!丸くて薄い、クッキーのようなワッフルにキャラメルが挟まっているお菓子です。

これをそのまま食べると少し硬い印象ですが、このワッフルには正しい食べ方があります。その方法とは、温かいコーヒーや紅茶を入れたカップに蓋をするようにのせ、数分待つこと。ほんのり温かくなり、キャラメルも柔らかくなります。私はこれがとても好きで、輸入菓子を取り扱うお店で見つけるとつい買ってしまいます。

それからパンケーキも有名ですね。甘さ控えめのパンケーキにシロップやジャムをたっぷりかけるのがオランダ流だそうです。オランダはコーヒーの消費量がトップクラスであることが何となくわかります。甘いお菓子にコーヒーは欠かせませんから。

今回はオランダの家庭の味、ブーレンオムレット(オムレツ)を作りやすいレシピで紹介しています。ブーレンとは農家を意味し、具材は人参、グリンピース、マッシュルーム、ベーコン、じゃがいもと素朴な味わい。でもこういうのが美味しいんですよね。きっと本場のオランダ料理もじんわり美味しいと思います。

・オランダ風オムレツ

<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>

オランダ風オムレット

参考:「オランダ政府観光局」WEB

   「meiji」HP

   「阪急交通社」HP

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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