2023.5.24UP
食品添加物は安全?危険?ずっと食べ続けても大丈夫?
スーパーやコンビニで購入できるお弁当やカップラーメンなどの加工食品を頻繁に食べていると心配になるのが食品添加物。
その便利さからつい買ってしまいますが、毎日食べ続けていると「大丈夫かな?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
食品添加物を長期間食べ続けることで実害はあるのか、このコラムで詳しく説明していきます。
食品添加物は長期間食べ続けても大丈夫?
なんとなく体に悪いイメージがある食品添加物。長期間食べても平気なのか?と考えている方もいるかと思いますが、どこまでを安全と判断するのは人それぞれ異なります。その上で食品添加物の一般的な見解としては「長期間が食べ続けても大丈夫」というのがひとつの答え。個人の意見や価値観があるので100%とはいえませんが、体への影響も含めた安全性の試験が行われていますので、基本は大丈夫とされています。
発がん性もアレルギーへの影響も調査項目のひとつ
食品添加物の安全性を評価しているのは、専門家で構成される「食品安全委員会」という厚生労働省の組織です。
食品安全委員会は、ひとつの食品添加物に対してさまざまな実験を行います。短期的な大量摂取、長期間に継続的な摂取、世代をまたいでの摂取、これらの3つそれぞれについて影響がないかをどうかを実験しているのです。
また「食品添加物が悪である」と概念される理由には、発がん性やアレルギーへの懸念をよく耳にしますが、実は、食品安全委員会はこれらの問題についても科学的に調べています。
一日摂取許容量(ADI)の概念
では、「一日摂取許容量(ADI)」はどうでしょうか。食品安全委員会は、上述したようなさまざまな実験を行った後に、「これ以下ならば何の健康被害も出ない食品添加物摂取量」が算出されます。これを「無毒性量」と呼びますが、「一日摂取許容量(ADI)」は、この「無毒性量」に100分の1をかけた数字。無毒性量が動物実験によって算出されるので、ヒトに当てはめるために100分の1をかけているのです。
知っている人が少ない食品添加物の事実
食品添加物は、食品に添加する際に「日本人がどの食品をどれくらい食べるか」までを計算して、食品ごとにどれくらいの量を使用するかが検討されています。結果として産出された「一日摂取許容量(ADI)」は、ヒトが一生食べ続けても健康被害がないと認められた摂取量なのです。
とはいえ、この事実を知っている人はごく一部の人。知らなければ「やっぱり食品添加物をずっと食べ続けていたら体に悪影響があるでしょう?」と考えてしまう方がいても不思議ではありません。コンビニのお弁当やカップラーメンなど加工食品を頻繁に食べていることは決して健康にいいとは断言できませんが、食べ続けても大丈夫という基準はクリアしています。
気にしすぎてストレスになる方が体に良くない場合もありますので、自分や周りの健康を気持ちの部分から守るという意味でも、あまり過剰になりすぎないことが大切です。
参考: