初物を食べると七十五日寿命がのびる?縁起がいいとされる初物の歴史

青空と新緑が広がり、温かい陽気で過ごしやすい5月。

ゴールデンウィークや端午の節句、母の日など、家族みんなで食卓を囲む機会も多い季節の食といえば「初物」です。

このコラムでは、5月のイベントやお祝いに取り入れたい、食べると縁起が良いとされる「初物」についてご紹介します。

「初物(はつもの)」とは?

初物とは、その時期に初めて収穫・漁獲される食材を指します。縁起がよく、福を呼ぶといわれ、お祝いや贈り物にも適しています。



初物を食べると寿命がのびる?

初物にまつわることわざで「初物七十五日」という言葉があります。

これは、「初物を食べると七十五日寿命がのびる」という意味で、その由来となる諸説のひとつに江戸の死刑囚の言動が始まりという説があります。

というのも、江戸時代の日本では、死刑囚に最後の優遇として「好きなものを食べさせる」という掟があり、ある死刑囚が望んだのは季節外れの食べ物でした。

ですが、当時は季節外れの食材は、初物が出る時期を待つしかありません。初物が出るのを待った結果、死刑囚は七十五日も生き延びることができたというのです。

「初物を食べたから」ではなく、「初物を頼んだから寿命が伸びた」ということですが、人々は「初物を食べたら七十五日長生きできる」と考えていたようです。



5月にいただける「初物」

端午の節句など5月は行事食が楽しい月に登場するさまざまな初物。この季節にいただきたい初物をまとめてみました。

【新茶】

5月は茶摘みのシーズン。その年の最初の新芽を摘み採って作られる一番茶を「新茶」と呼びますが、これが初物を意味します。

【初鰹】

春が旬で赤身のさっぱりとした味が特徴の「初鰹」が美味しいのもこの季節。

3〜5月に黒潮に乗って南から北上してくる初鰹は、赤みが多く脂が少ないさっぱりとした味。鰹のたたきなどにおすすめです。

【鯛】 

鯛は紅白の色と「めでたい」という語呂合わせから縁起のいいものとされている食材。

5月の鯛は、脂が少なめで、さっぱりとした味わいなので、刺身や煮付け、汁物など食べ方の種類も豊富です。

【いちご】

俳句でも初夏の季語として使われるいちごは、5月に旬を迎えます。香りが高く、たっぷりの水分を含み、みずみずしいのが特徴です。



5月に美味しくいただける初物。

旬で美味しく、食べると縁起がいい初物を、ぜひ毎日の食卓に並べてはいかがでしょうか。





\今回のコラムに関連するレシピをご紹介/

▼たけのこの天ぷら・たけのこのお茶漬け

<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>

▼簡単おしゃ見え!【柚子こしょう風味のカルパッチョ】

<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>

▼いちごクレープ

<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>

▼かつおのノンフライカツ

<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>

参考

【しきたり】

【ALSOK】

【All About】

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム