1品完結弁当

4月に入り、入園、入学、就職、転職など生活環境が変わって、お弁当を作ることになった方も多いのではないでしょうか。お弁当というと、彩を考えつつ、栄養バランスも考えないといけない、SNSで流れてくるような“映え弁”を見すぎて、なんだか大変そう…と構えてしまっていませんか?そのせいで、負担に感じたり、ストレスを感じてしまうケースもあると思います。

そこで声を大にして言いますが、

「おかず1品弁当でいいんです!」

ご飯を詰めて、おかずを1品入れましょう。これで立派なお弁当です!

おかずのルールは2つ。1つ目は“たんぱく質をしっかり確保すること”。たんぱく質は摂り貯めができません。そのため3度の食事でしっかり摂っていく必要があるのです。

2つ目は“しっかり火を通す”です。お弁当で最も心配なのは腐ってしまわないかということ。しっかり火を通して、しっかり冷まし、余分な水分をきるという基本事項が大切になってきます。1品弁当のおかずの場合、多くは炒め物になるので、比較的傷みにくいとは思いますが。

そして、番外編として活用していきたいのが、炊き込みご飯です。炊き込みご飯は傷みやすいと言われますよね。それは具材の水分が多いことが関係しています。朝お弁当箱に詰めてお昼に食べるくらいなら、ほぼ問題ないと思われますが、注意したいのが保温ジャー。炊き込みご飯を保温ジャーに入れると菌が繁殖する温度帯が長く続くことになり、腐敗しやすいのです。炊き込みご飯は良く冷ましてから普通のお弁当箱に詰めましょう。また、炊き込みご飯だけではたんぱく質が足りないと思うので、茹で卵や玉子焼きなど簡単な卵料理を添えると良いと思います。

お弁当箱でおすすめなのが、水分コントロールが上手なわっぱのお弁当箱。ごはんやおかずから出る水分を吸収してくれるので、お弁当箱の内側に水滴がつかず、ご飯がべちゃっとしないのです。さらにわっぱの材料である杉には殺菌力もあるそうですよ。ただ扱いが難しそうというイメージがあるのも確かです。わっぱは木製なので冷蔵庫・電子レンジ・食洗器がNGです。洗う前の漬け置きもNGなので、帰宅したらうっかり漬け置きしないようにしましょう。そしてカビやすいので、すぐに拭き上げる必要があります。とはいえ、どれも習慣づけてしまえばそこまで大変なことではないかと思います。

お弁当箱を選ぶときに大きさで悩んでしまうこともあるかと思うのですが、容量(ml)=カロリーだと考えることができます。500ml容量のお弁当箱はだいだい500kcalのお弁当に仕上がるのです。お弁当箱の約半分をごはん、もう半分をおかずにした場合ですが、お弁当箱の大きさを決める目安になるかと思います。

この春からお弁当が始まる方、引き続きお弁当の方、無理せずお弁当生活を楽しみましょう。



参考:三好漆器HP

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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