デカフェの紅茶・コーヒーは安全?危険?カフェインの抽出方法を知ろう!

朝食のタイミングや仕事の合間など、目覚めや気持ちの切り替えなどを目的にコーヒーや紅茶を飲むことが習慣になっているという方。カフェインの過剰摂取について考えることはありますか?カフェインを控えたい時、ひとつの選択肢となるのが「デカフェ」の存在です。このコラムではデカフェの安全性やカフェインの抽出方法についてご紹介します。



デカフェは安全な飲み物?

カフェイン(化合物)は過剰に摂取しすぎると、不眠や不安感といった副作用が引き起こされる可能性があるといわれています。コーヒー豆や紅茶の茶葉に含まれるカフェインの97%以上が除去されたデカフェの場合、1杯のデカフェコーヒーに含まれるカフェイン量が2~15㎎(普通のコーヒーは80~100㎎くらい)、デカフェ紅茶なら1㎎ほど(普通の紅茶は48㎎くらい)と大幅に減少します。カフェインが0になるわけではありませんが、ミネラルやマグネシウムなども含まれており、健康を意識されている方におすすめの飲み物ともいえるでしょう。



カフェインの抽出方法

デカフェのカフェイン抽出する際、コーヒー豆や茶葉に含まれるカフェインのレベルを変えるだけで味や栄養分には影響がないとされています。その上でカフェインの抽出方法について化学溶剤を使うパターンと使わないバターンをご紹介します。

・化学溶剤を使う場合

カフェインの抽出方法のひとつとして、ジクロロメタン(別名塩化メチレン)や酢酸エチルなどの化学溶剤を使う方法があります。これは、焙煎する前の生豆を蒸してから溶剤で洗うことでカフェインを抽出し、カフェイン含有量が基準を満たすまで行う方法です。抽出の際に使用する「ジクロロメタン」は直接吸入すると、咳や頭痛などの症状を引き起こす場合がありますが、デカフェの紅茶やコーヒーに含まれるのは微量であるため、現状では健康に悪影響を与えることはないといわれています。

・化学溶剤を使わない場合

コーヒーの出し殻から抽出したコーヒーオイルに浸し、高温で数時間置いておくことで油の中にある脂肪化合物がカフェインを除去する「トリグリセリド手法」と呼ばれる方法は、化学溶剤を使わない抽出方法のひとつ。他にも「スイスウォーター手法」という水と圧力とカーボンフィルターを使ってカフェイン分子を除去する方法や、天然ガスと圧力と水を使った方法で茶葉のカフェインを除去する方法もあります。



ご紹介したカフェインの抽出方法はすべて安全であると考えられていますが、どの方法でカフェインを抽出したのかは表示がないものが多く見受けられます。今回の記事を参考に、ひとつの選択肢としてデカフェを手に取ってみてはいかがでしょうか。




参考

有機栽培珈琲豆・生豆屋:https://kimameya.co.jp/mame/decaf.html

esquire:https://www.esquire.com/jp/menshealth/wellness/a34529051/is-decaf-tea-and-coffee-bad-for-you/

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム