2025.8.3UP
フードロス対策と一石二鳥!夏野菜の生ゴミを最小限にするアイディア
みずみずしく彩り豊かな夏野菜が食卓をにぎわせてくれる夏シーズン。ピーマンのヘタやズッキーニの端、傷みやすいトマトの皮など、調理中に思わずゴミ箱行きにしている方にお届けしたい情報を今回はご紹介。
フードロスを防ぎながら家計にもやさしい「夏野菜の生ゴミを最小限にするアイディア」をまとめてみました。冷凍保存や調理の工夫次第で、ゴミは減らし、栄養やおいしさはそのまま。毎日のキッチン時間がちょっと楽しくなる、そんなヒントをお届けします。
夏野菜の食べられる部分、捨てていませんか?
夏野菜といえば、ピーマン・トマト・ズッキーニ・ナスなど。どれも栄養豊富で調理もしやすい食材ですが、下ごしらえの段階で捨ててしまうことも。ですが、「実は使える部分」が意外とあります。たとえば、取り除く人が多いピーマンのタネやワタは、苦味が少なく、炒め物やスープに加えれば栄養もまるごと摂取できる部分。ズッキーニの皮や端も同様で、見た目が気になる場合は細かく刻んで他の料理に混ぜれば、違和感もありません。
「捨てるのが当たり前」を「どう使うか」に変える視点。これがフードロス削減の第一歩です。
傷みやすい野菜は冷凍でレスキュー
暑い時期は野菜の劣化も早く、気づけばトマトがぐにゃり…なんてことも。そんな時に活用したいのが「冷凍保存」です。夏ならトマトは丸ごと冷凍してOK。皮がツルンとむけるので、スープや煮込み料理に便利です。ズッキーニやピーマンは、使いやすい大きさに切ってから冷凍保存すれば、炒め物やパスタにそのまま使えて時短にもなります。
冷凍のコツは、なるべく水分をふき取ってから冷凍庫に入れること。ラップに包み、保存袋に入れておけば冷凍焼けを防ぎ、鮮度を保つことができます。冷凍庫に“夏野菜ストック”があると、忙しい日の食事準備がぐっとラクになるはずです。
生ゴミゼロを目指す、再利用アイディア
調理中に出るヘタや皮も、まだまだ使える可能性を秘めています。トマトやナスのヘタ、ピーマンの種周りなどは、煮出せば簡易だしに。野菜の香りが移ったスープは、ミネストローネやカレーなどのベースにぴったりです。また、ズッキーニの皮や切れ端を細かく刻んで、お好み焼きやハンバーグの具材に混ぜ込めば、かさ増し&栄養強化にも。
意外なところでは、野菜の皮をパリッと揚げてチップスにするレシピも人気。子どもも楽しめるおやつになるだけでなく、食育にもつながります。「もったいない」を「おいしい」に変える工夫で、家庭のキッチンがちょっと楽しくなるのではないでしょうか。
野菜を選ぶ段階からロス削減は始まっている
スーパーで野菜を選ぶとき、見た目で選んでいる場合は、形がふぞろいだったり、少し色ムラがあったりする「規格外野菜」をチェック。味も栄養も変わらず、しかも安価で手に入ることが多いのです。また、地元の直売所やファーマーズマーケットでは、鮮度抜群の野菜が手に入りやすく、流通段階でのロスも減らすことができます。買い物の時点から「食べきれる量を選ぶ」「必要な分だけ買う」ことを心がければ、結果として家庭のゴミも減り、財布にもやさしくなります。
今日からできる、小さなフードロス対策
生ゴミの量を減らすことは、環境負荷を減らすことにもつながります。特に夏は、ゴミの臭いやコバエなどの悩みも増える時期。だからこそ、まるごと食べる工夫や、保存上手な冷凍テクニックといった「再活用」というアイディアは、一石二鳥どころか三鳥にもなります。忙しい毎日でも、ほんの少し視点を変えるだけで「食べること」がもっと楽しく、心地よいものになる。そんな夏野菜との向き合い方を、おうちごはんにも取り入れてくださいね。
参考: