食欲ない、吐き気がする、胃がムカムカ…夏にありがちな不調の対処法

胃もたれや食欲不振、倦怠感など、夏に起こりやすい体調不良。実際に症状となって現れたらどう対処すればよいのでしょうか。症状が出たときの対応の仕方について紹介します。

【胃痛・胃もたれ、食欲不振】

冷房がよく効いた室内や冷たいジュースやアイスといった体を冷やす環境や飲食は、血管を収縮させて血流が悪くなります。同時に胃腸を冷やし胃腸の動きにも影響を与えてしまうことに。そうならないためにも室内は外との温度差が5〜7℃を目安に、飲み物や食べ物もできるだけ常温を意識してみてください。それでも胃の調子が悪い場合は、下記のような対処法があります。

『胃もたれ』

・スープやおかゆなど、あっさりやさしい味付けの温かいものを食べる

・腰をゆっくり動かしたりストレッチをして胃を軽く刺激する

・ブランケットをかけたり市販の温熱シートを貼るなど幹部を温める

『胃痛・食欲がない』

・漢方の六君子湯(りっくんしとう)

・ストレス解消

・食物繊維や脂肪分が少なく、消化のよいものを食べる

・こまめに常温で水分補給をとる



【吐き気・嘔吐】

なんだか気持ち悪い…と思ったら、まずは落ち着きましょう。家の中にいるなら窓を開けて空気を入れ替えると少し気分がスッキリするはず。動けるようであれば冷たい水でうがいをするのも有効です。ソファや椅子があれば、足を肩幅くらいに開いて椅子やソファに腰掛け、ゆっくり大きく深呼吸してリラックスしてみてください。動くことが難しいほど辛い場合は横向きで寝たり、誰かに背中をさすってもらうなどがおすすめです。嘔吐が落ち着いたら、スポーツドリンクや経口補水液などを少しずつ飲むようにして水分補給してください。水分が全く取れない状況が続くようであれば、すみやかに病院へ行くのをおすすめします。



【倦怠感・だるさ】

体の倦怠感やだるさの原因はさまざまですが、その多くが不規則な食生活や精神的なストレス、肉体的疲労といったものが考えられます。良質な睡眠と休養、栄養バランスを考えた食事、適度な運動が推奨されていますが、難しい…という方は漢方もおすすめ。症状にもよりますが、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)などが疲労改善によく使われます。漢方は保険診療での使用が認められていますので、漢方医学に詳しい専門医に診てもらうようにしてくださいね。



体調を崩しやすい季節だからこそ、毎日の過ごし方が大事。今年は平年に比べて暑い期間が長く35℃以上の猛暑が続く可能性がありますので、体調管理には十分に気をつけてくださいね。




参考:【第一三共ヘルスケア公式サイト】 

   【ツムラ公式サイト】 

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