食の世界のサステナビリティ

サステナビリティ。

この数年で耳にする機会がぐっと増えた言葉。

聞いたことがない、という人は少ないのではないでしょうか。

サステナビリティという言葉は、ずっと昔から存在していますが、一般に知られるようになったきっかけは2015年9月の国連サミットでSDGsが採択されたことではないでしょうか。

SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のこと。

かみ砕いてお伝えすると、

「今までと同じように好き放題しながら過ごしていると、将来地球に住めなくなっちゃうよ!」ということで、世界で共通の目標を定めることになったのです。

今や小学校でも学ぶくらい一般的な用語になったSDGs。

この中に使われている言葉、「Sustainable」が様々な場面で意識されるようになり、「この商品はサステナビリティを意識しているんですよ。」なんていうのがセールストークになるような時代になりました。もちろん食の世界にもサステナビリティの波はやってきています。

食のサステナビリティ

食のサステナビリティとは、今食べているものを将来もずっと食べていけるようにするということです。

身近なところで、数年後にはウナギが食べられなくなるなんていう話を聞いたことはありませんか?うなぎ以外にも数が減っている魚はいて、これらは環境を鑑みない乱獲が原因であることもしばしば。

海産物については、サスティナブルに作られたものへの認定として、水産資源と環境に配慮して獲られた天然の水産物に付けられる「MSC(Marine Stewardship Council /海洋管理協議会)」という青いマークや、環境と社会への影響を最小限にして育てられた養殖の水産物の証である「ASC(Aquaculture Stewardship Council/水産養殖管理協議会)」の水色のマークがあります。水産物購入時にこういったマークのついたものを選ぶというのも、ひとつの目安になりますよね。

正直なところ、大きな話はとっかかりが難しい。

そこで、身近なことから食のサステナビリティを考えてみましょう。



必要なものを必要なだけ

特売の日に大量に買った食材。

うっかりそのまま日が経って捨ててしまう。

そんな経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。

日本で発生している食品ロスの量は、毎年約600万トン。

そのうち、家庭からの食品ロスはおよそ半分の約280万トンだそう。

4人家族に換算すると、年間6万円分を破棄している計算になるそうです。

買い物に行く前には冷蔵庫内をチェックして、余分な買い物を防ぐ。多めに買ったときは、下ごしらえをして日持ちする状態にして冷蔵保存したり、冷凍したりといった工夫をする。家計のためにも地球のためにも、大切なことです。



使い捨てよりも再利用可能なものを

コロナ禍で拡大したテイクアウト市場。

使い捨て容器に入れてもらうことが一般的ですが、お店によっては持ち込み容器に入れてもらえるところもあります。近所のお店で購入するのであれば、自分で容器を持ち込んでみるのも一手。また、我が家で常備している冷凍ご飯。以前は1膳ずつラップに包んで冷凍していました。毎回それなりのラップを使うことにそれなりに罪悪感があったので、ごはん専用のタッパーを購入してそれを使うようにしたところ、ラップゴミが激減しました。

一人ひとりの取り組みが与える影響は小さいですが、何十年何百年先もおいしく食事を食べられる環境を維持できるように、考えてみませんか?

参照:【外務省HP】 

   【消費者庁HP】 

オフィシャルメンバー:戸根みちこ

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