2021.8.9UP
植物性ミルク
「植物性ミルク」という言葉から、いくつかの植物性ミルクを思い浮かべられたあなたは、きっと食や健康に興味があるタイプですね!
今回のテーマは植物性ミルクです。
植物性ミルクとは、植物を原料にしたミルクを指します。ナッツなど種実類に水を足し、ミキシングして作られた白く濁った液体で見た目はミルク。ですが、動物性のミルクとは全くの別物です。元祖植物性ミルクの豆乳、数年前にブームが起こったアーモンドミルク、最近注目のオーツミルク、さらにはココナッツミルク、そしてライスミルク、カシューナッツミルク、クルミミルク、ピーナッツミルク……と多くの植物性ミルクが商品化されています。スーパーやコンビニで飲料として売られているものには、砂糖や香料で味付けがされ、美味しく飲めるように工夫されているものも沢山ありますよね。
みなさんは、植物性ミルクを購入する際、どうやって選びますか?今回は、近年よく見かけるオーツミルク・アーモンドミルク・ソイミルクについて掘り下げていきたいと思います。
〈オーツミルク〉
原料はオーツ麦です。サラサラとした飲み心地にオーツ麦の自然な甘さ、カロリーや糖質が多いので、こっくりとしたクリーミーな味わいを楽しめます。その最大の魅力は豊富な食物繊維。水溶性食物繊維「イヌリン」や不溶性食物繊維がバランスよく含まれており、腸内環境を健やかに整える働きが期待できます。食卓はお肉ばかり……など偏った食事を続けると腸は疲れてしまいますし、年齢を重ねると腸の機能は衰えていきます。腸活を意識するなら、まさにオーツミルクの出番です。また、食後血糖値の急上昇を抑えて腹持ちも良いため、小腹が空いたときの間食はもちろん、食べ過ぎ防止や空腹からのドカ食い防止にも一役買います。
〈アーモンドミルク〉
スーパーやコンビニなど身近な場面で見かける機会が増えた植物性ミルクといえばアーモンドミルク。美に関心が高いハリウッド女優やモデルがこぞって飲んでいたことから爆発的に広がり、そのまま定着しました。ここまで知名度が高まった理由は、単純に美味しいからではないかと思ってしまいます。コーヒーに入れるとナッツラテのような味わいになって、とっても美味しいので個人的にもお気に入りです。このアーモンドミルク、最大の魅力はビタミンEの含有量です。 1日の摂取量10.0mgを200㎖で摂取できるのは本当に魅力的ですよね。ビタミンEは普段の食事ではなかなか摂取できないので貴重です。また、ビタミンEは抗酸化作用があるとされ、体内が酸化(老化や免疫力の低下の原因)するのを抑え、細胞の健康維持を助けます。シワや色素沈着の予防にもおすすめとされ、血行促進も促してくれます。他にもコレステロールの上昇を抑えるオレイン酸がたっぷり含まれ、食物繊維も豊富。年齢を重ね、肌の衰えがちょっと気になる……という方は、体の中からアタックしてくれるアーモンドミルクがオススメというわけです!
〈ソイミルク〉
日本でも昔から馴染みのある豆乳の原料は大豆です。大豆の栄養素がギュッと詰まった豆乳は、積極的に飲みたい植物性ミルクのひとつ。コクがあってクリーミーなのにさっぱりしているところがポイントです。そんなソイミルクの特徴は、植物性のたんぱく質が摂れること。動物性たんぱく質に比べて低カロリーであることに加え、基礎代謝を向上させる働きがあるといわれています。また、体内の吸収分解に時間がかかるので満腹感を得やすく、小腹が減った時やドカ食い予防にも有効です。そして大豆といえばイソフラボン。女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持ち、エストロゲンが足りなければ補い、多すぎる時には減少させようと働く、女性の強い味方ともいえる栄養素が豊富です。そしてサポニン。血液中の余分な脂質を洗い流し、肥満予防に良いことからダイエットに興味ある方にもおすすめ。とはいえ、「これを飲んだから痩せる」というわけではありません。牛乳と置き換えたり、お料理に取り入れたり上手に摂ってくださいね。
これら3つの植物性ミルクは、それぞれカロリーも特徴も違います。動物性の牛乳も美味しくて栄養価が高い飲み物ですが、たまには植物性ミルクにチャレンジしてみるのもおすすめ。身体が喜ぶかもしれませんよ。どの植物性ミルクもコーヒーに混ぜて飲むと美味しいので、暑さが際立つ今の時期でしたらアイスコーヒーがおすすめ。ぜひこの機会に植物性ミルクを楽しんでみてくださいね。
レシピ:アーモンドミルクで作る炊き込みカレーピラフはこちら
オーツミルクのスイートポテトはこちら
参考:「グリコ」HP
「INIC coffee」HP
オフィシャルメンバー:滝野香織