2021.10.2UP
使えば使うほど味の出る木の道具
気づくと我が家のキッチンに徐々に増えてきている、木の道具。
温かみのある木の道具は、プラスチックやステンレス製のものに比べて扱いに気を使わなくてはいけないことも多いのですが、メリットもたくさん。
私が普段使っている木の道具をご紹介します。
オリーブの木べら
木べらは鍋にやさしく当たるので、使う鍋を選びません。金属ヘラが使えないフライパンにも木べらなら安心して使うことができます。
その点、オリーブの木は非常に頑丈なので、力を入れての作業をしょっちゅうしたとしてもびくともしません。我が家のヘラは、10年以上使っていますが、どちらもまだまだ現役。普段は使って洗剤で洗ってしっかり乾かすだけですが、気が向いたときにオイルを塗ってお手入れしてあげます。
竹ザル
ちょっといいものを買っておくと絶対に後悔しないのが竹ザル。梅干しを干したり、茹でた枝豆をザルで湯切りしてそのままテーブルに出したり洗った野菜の水切りをしたりできます。うどんやそばを、竹ザルに乗せるのも、昭和感があっていいものですよ。我が家ではこの写真に映っているザル以外にも5個くらいあって、どれも愛用しています。
ヒノキのまな板
毎日使うまな板。
我が家では用途に合わせて複数種類準備しています。その中でも一番よく使うのが、ヒノキのまな板。木製のまな板は包丁の刃のあたりが柔らかなので、切りやすく疲れにくいのが特徴。こまかな傷に入った汚れは、スポンジよりたわしで洗うのがおすすめです。カビがはえたらやすりで優しく削るなど、大事に使えば長く使えます。長く使っているとまな板の表面がくぼんできてしまうのですが、そうなったら職人さんにお願いして表面を少しけずってもらうと元の美しさが再び現れますよ。
木のお皿
我が家にいろいろある木のお皿の中でも、気に入っているのがこの2つ。一つは、秋田県大館市の名産、曲げわっぱのお皿。秋田杉でつくられたこのお皿は、トーストのように熱いものを乗せてもうまく湿気を逃がしてくれるので、食材がベシャっとしません。
もう一枚のお皿は、神奈川県小田原市の薗部産業さんが作られた、仁取皿(にとりさら)。桜の木で作られていて、木目がとっても美しい。ウレタン塗装が施されているので、木のお皿なのに油物も気にせず乗せられるところがとても便利です。
木の道具は、ちょっと手間がかかるのが事実。でも、大切にお手入れをして育ててあげるとより味わいを増していくところが愛おしいところ。無機質になりがちなキッチンに温かみを足してくれる、大切な存在です。
参照:なし
オフィシャルメンバー:戸根 みちこ