夏の疲れに、呼吸トレーニング

意識はしていなくても24時間欠かすことなく行っているもの。
それは「呼吸」。
何気ない日常で、自分の呼吸に目を向けたことはありますか?
一日中パソコンやスマホを見ていることが多い現代。背中が丸くなりお腹がつぶれた姿勢になっている人がとても多いといわれています。
この姿勢になると、呼吸は短く浅いものになりがち。短く浅い呼吸が続くと、頭痛、便秘などさまざまな身体の不調につながってしまいます。
8月は、まさに夏の暑さによる疲れがたまってくる頃。なかなか取れない疲れ、何となくの不調を感じたら、呼吸を見直してみるといいかもしれません。

【胸式呼吸と腹式呼吸】
私が呼吸を初めて意識したのは、高校時代。部活で管楽器を吹くときに呼吸の大切さを指導されました。胸式呼吸では綺麗な音が出ないから、腹式呼吸をすること、と。胸式呼吸とは、主に肋骨の周りにある肋間筋を使う呼吸。息を吸ったときに肩や胸が膨らみます。
腹式呼吸は、主に横隔膜と腹横筋を使う呼吸。
息を吸ったときにお腹が膨らみます。心臓以外の内蔵の多くは横隔膜より下にあるため、呼吸の度に内蔵をストレッチできるのです。
体に力が入っていたり緊張状態だったりすると胸式呼吸になりやすい傾向があります。

■腹式呼吸のメリット
部活のおかげで高校時代から腹式呼吸を意識できていた私。
体温は平熱が37℃、便秘や生理痛とも無縁の生活を送ってきました。呼吸法について改めて勉強すると、腹式呼吸が身についていたということが今の体質になったことに影響を与えていることは間違いないと思います。
そんな腹式呼吸のメリットには、以下のようなものがあります。
・酸素が多く取り込める
・副交感神経が優位に働く
・内蔵がストレッチされる
腸の調子を整えるためにマッサージを行うような効果が、腹式呼吸をすることによって手に入れられるのです。

■呼吸トレーニング
呼吸を意識したトレーニングを2つご紹介します。
1.片鼻呼吸トレーニング
まずは正しい腹式呼吸をマスターするところから。
体の力を抜いてまっすぐ立ちます。
その状態で片鼻を親指で押さえ、押さえていない方の鼻でシュッシュッと音がするくらい勢いよく呼吸をします。片鼻10回ずつ、計20回体がすっきり目覚めるので、朝行うのがおすすめです。
2.仰向け呼吸トレーニング
膝は軽く曲げ、リラックスした状態で横たわります。
最初は腰は床から指1本分くらい浮いた状態で。
5秒間で息を吸い、お腹を膨らませます。
次の5秒間で息を吐きながら、腰と床の隙間をつぶすように意識しながらお腹の空気を履きます。
吸う時も履くときも鼻呼吸で。10セット行ってみてください。ゆったりした気分になり、体が温まってきます。これは寝る前に行うのがおすすめです。

自分の癖になっている呼吸は、一朝一夕では変わらないもの。ご紹介したトレーニングを毎日続けることで
・体に酸素が取り込まれる感覚
・じわじわっと体に血が巡る感覚

これらが身についてくれば、しめたもの。

夏の疲れを取り季節の変わり目も万全な体調であるためにも、毎日の呼吸に少し目を向けてみてはいかがでしょうか。

(オフィシャルメンバー:戸根みちこ)

参考資料:
新しい腸の教科書(池田書店)
初心者のためのZEN呼吸法入門(ZEN呼吸法ソーシャルメディア)

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