ストレスフリーに減塩しよう

お漬物やちょっと塩をしっかりきかせた枝豆。
塩分がしっかりしたものは、おいしく感じます。
塩分の濃い味付けにした方が、クセになってリピートする方が多いため、外食で食べるものは塩分濃い目のものが多いです。

好きなものを好きなだけ食べていると、ついつい塩分過多になりがちな日本人。減塩を心がけているつもりでも、あっという間に目安の上限値を超えて塩分摂取している人が多いのが現実です。

塩分摂取の目安量や、摂りすぎの問題点については、以前のコラムをご覧ください。

「塩分の摂りすぎは何がいけないの?」

今回は、減塩しつつもおいしく料理を食べるコツについて掘り下げて書いていきたいと思います。

厚生労働省は、国民が健康を維持するために必要なことを指針として多数発信しています。その中に減塩についての言及もあるのですが、減塩のポイントとして以下のような項目があります。

・酸味を上手に使う
・香辛料をふんだんに使う
・香りを利用する

酸味を上手に使う
塩分があることによって、私たちは食べ物の旨味を感じることができます。だからこそ、料理を減塩しすぎると旨味もあまり感じられなくなり、おいしくないからと醤油をかけてしまったりするのです。ところが酸味には塩分を感じやすくする効果があるため、減塩しても物足りなさを感じることがなくなります。「お酢」「レモン果汁」などの酸味を醤油などの調味料に合わせることによって、少ない調味料でも満足感のある味付けになるため、減塩しやすくなります。

鶏手羽のすっぱ煮

香辛料をふんだんに使う
香辛料は味にアクセントや深みを与えてくれます。そのため、塩分を少な目にしても物足りない感じがしないのです。和食であれば山椒や大葉、洋食であればこしょうやマスタード、中華であれば八角や花山椒(ホアジャオ)など。同じ食材でも香辛料を変えることで味わいも変わってきます。

香りを利用する
日本食における香りの代表と言えば、お出汁です。しっかりと取ったお出汁は、鰹節のいい香りがします。ベースがしっかりしていると、塩分が少なくても気にならないもの。市販のだしの素などは塩分が入っているものが多く、お出汁を使って減塩しているつもりでも塩分過多になっている可能性があります。塩分を控えたい場合は、ぜひお出汁をとってみることをおすすめします。

出汁の使い分けについてはこちらのコラムでご紹介しています。
主婦のお悩み解決塾~だしの取り方~

減塩を主目的にしてしまうと、味気なくて毎日の食事がつまらないものになってしまいます。酸味、香辛料、香りをうまく取り入れることで、ストレスフリーに減塩することができますよ。

参照:厚生労働省HP

(オフィシャルメンバー:戸根みち子)

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