「おしゃれFOODIEがいく〈メキシコ料理〉」

FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来も、そう遠くはありません。

FOODIEが注目する新しい食文化について、今回のキーワードは「メキシコ料理」をお届けします。

昨年から引き続き、世界中で流行しているメキシコ料理。最近の流行りは「モダンメキシカン」と呼ばれ、手軽さと厳選された食材、華やかでオシャレな見た目が特徴です。

実はこのメキシコ料理、日本より3年も早くユネスコの「食の無形文化遺産」に登録されています。主食はメキシコ原産のとうもろこしから作られるトルティーヤ。そして爽やかな辛さが特徴のハバネロ・セラノ・ハラペーニョ等の唐辛子も欠かせませんよね。今注目を浴びているメキシコ料理はメキシコ伝統のものではなく、アメリカを経由してアメリカナイズドされた「テックス・メックス」と呼ばれるもの。私たちのよく知るフラワートルティーヤ(小麦粉で作られたもの)やブリト―、ナチョス、ファヒータといった皮がパリパリのタコスは、全てテックス・メックスなのです。本来のメキシコ料理で日本に浸透しているのは、トルティーヤ(とうもろこし)、ケサディーヤ、タコス(とうもろこしで作られた皮がやわらかいもの)です。

昨年はタコスが大流行り。和洋中のミックスが可能で、どんな具材もはさみこむその汎用性の高さ、見た目の派手さでレストランやカフェ、テイクアウトスタンドも増えたようです。日本人が持つ味覚の幅広さと、食いしん坊魂でタコスはどんどん派生し、成長していったように思います。

さらにメキシコ料理は、味を自分好みにしながら食べるのも特徴的。ライム、パクチー、ハラペーニョを単体でトッピングしたり、アボカドで作られたワカモレ、トマトで作られた酸味と辛さのサルサソースも欠かせない味付け。完成された状態で出され、自分でアレンジすることは少し失礼に当たる日本料理とは違うため、食べる時に味を作りながら……というのは、どこか戸惑うかもしれません。家庭で楽しむときは、ある程度味付けをしっかりしてあげるのも良いかもしれないですね。逆にホームパーティーなど人が集まるときは材料だけ用意して並べればOK。セルフで作って、好きなように食べられるスタイルがおすすめです。

高級食材を使った足し算ばかりの料理より、素材の産地・生産方法・生産者に目を向け、素材の良さを追求した引き算料理が今のトレンドであり、定着しつつあります。モダンメキシカンも同様、素材や調理方法は引き算して洗練されていながら、見た目はカラフルで素材の色が生かされた華やかさが好まれます。この夏は素材の味を楽しむモダンメキシカン料理を楽しみましょう!!

(オフィシャルメンバー:滝野香織)

参考 「DIME」WEB

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