「中華調味料あれこれ」

世界中で愛されている中華料理。日本でも日々の献立に中華料理が登場する機会は多いと思います。我が家も中華料理が大好き。和食の献立に1品、中華料理が混ざっていることもしばしば。中華料理、正しくは「おうち中華」は調理料さえ揃えば簡単に本格的になると思い、今回のテーマは「中華調味料」にしました。

① 豆板醬(トウバンジャン)
そら豆を主原料とし、大豆・米・大豆油・ごま油・塩・唐辛子などから作られる発酵調味料。中国の四川省発祥で200年以上の歴史があります。少し酸味のある辛さが特徴。塩味も強いです。そのまま生でも食べられますが、酸味はあるけど辛味にコクがなく、さっぱりしています。油と合わせて加熱すると酸味が和らぎ、うまみも増すので、加熱調理が断然オススメです。(コチュジャンと比べられがちですが、コチュジャンは朝鮮半島発祥のもち米から作られる甘味のある辛味噌です)

② 甜麵醬(テンメンジャン)
小麦粉に麹を加えて発酵させた甘味噌。芳醇でフルーティーな香りが特徴。回鍋肉や北京ダック、ジャージャー麵の甘味噌です。

③ 豆鼓醤(トウチジャン)
「トウチ」は蒸した黒豆に塩や麹を加えて発酵・熟成させ、水分を減少させたもの。そのトウチを刻み、にんにくや油、醤油を加えたものがトウチジャンです。辛味はなく、そのままだと塩味を強く感じますが、うまみが強いので白飯に合わせたくなる味です。主に麻婆豆腐に使わ、蒸し物にも良く使われます。

④ オイスターソース
牡蠣を主原料とし、砂糖・醤油・塩を加え煮詰めた調味料。コクがあり、少量でも味がつきます。広東料理をはじめとする中華料理に広く使われており、タイ料理などアジア料理全般にも使われています。広東風のあんかけ、青椒肉絲の味です。どんな炒め物にも使える合わせ方があり「にんにく・オイスターソース1・砂糖少し・醤油2・ごま油(・酢少し)」「オイスターソース2・マヨネーズ1」です。味抜けしにくいので、作り置きおかずやお弁当のおかずの味付けにおすすめです。

中華調味料は他にもありますが、この4つと鶏がらスープの素(顆粒・半練りタイプ、鶏がらのみのもの、豚も含まれるもの、動物性油脂の含まれるもの、などいろいろあります)、そしてごま油があれば大抵の中華料理をおうちで作ることができます。使い切れるか心配であれば、その調味料を使って3品作ることができれば大丈夫だと思ってください。清潔なスプーンですくい、冷蔵庫で保存すれば日持ちもします。

この夏はいつものおうち中華をブラッシュアップしてみませんか?

(オフィシャルメンバー:滝野香織)

参考 「YUKI食品株式会社」HP
   「オリーブオイルをひとまわし」WEB

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