新型コロナウイルスの影響から、学校休校や外出自粛でおうち時間が中心となっている今日。ゲームやSNSでスマホを利用する時間が増え、それが免疫力の低下に繋がっているといわれているのをご存知でしょうか。家族の健康を考えていく今だからこそ、病原体の原因となるウイルスや細菌に対抗してくれる免疫力を上げていきたいもの。このコラムでは、免疫力が低下する理由と免疫力を上げる方法をお届けします。

免疫力が低下する原因とは？
体内に備わっている免疫機能が低下しやすい人は、いくつかの理由があります。毎日の生活習慣と深く関わっていますので、この機会にチェックしてみてくださいね。

1.パソコンやスマホを長時間使う人
YouTubeやInstagram、Twitterなど動画サイトやSNS、オンラインゲームといったものは、一度見てしまうとなかなかやめられません。特に就寝前は、スマホやパソコンから発するブルーライトの効果で目が冴えてしまい、眠りを妨げてしまうことに。睡眠不足は体の免疫力を弱めてしまう原因にもなりますので、スマホを使っている方は使う時間帯や頻度を見直してみてください。

2.ストレスを溜めやすい人
テレビやネットのニュースから、必要以上に不安や心配をしてしまう、学校や仕事に行けないフラストレーションがあるなど、精神的にストレスを溜めやすい人は、免疫細胞が多いといわれている腸内に悪い影響を与え、体の中に栄養や免疫細胞が運ばれにくくなることがあります。物事をネガティブに考えていると慢性的なストレスにも繋がりますので、適度に肩の力を抜くことも大切なんです。

3.高齢者・妊婦さん・乳幼児
80歳以上になると、免疫力は若い人の半分ほど。高齢になるほど免疫力は低下していきます。さらに妊娠中の女性もホルモンバランスの崩れやつわりによる栄養の偏り、精神的な負担で免疫力が落ちやすい生活環境に。感染症にかかりやすい乳幼児のお世話も重なり、リスクが高まります。

4.アスリート並に運動をする人
ほどよい運動は免疫力を高め、健康をキープしてくれますが、激し過ぎるトレーニングや運動は、反対に免疫力が落ちやすいといわれています。

普段の生活から免疫力を上げるためにできることは？
毎日の生活から免疫力を高めるためには、前述に記した免疫力の低下につながる原因を見直さなくてはなりません。今日からすぐにできる、免疫力アップにつながる意識の持ち方を紹介します。

■1日10分の「運動」
激しい運動のやり過ぎは免疫力が落ちてしまいますが、運動不足もまた免疫力が低下する要因です。少し汗をかく程度でOKですので、1日10分を目安に体を動かすと効果が期待できます。

■1日1回以上「笑う」
笑うだけでも免疫力はアップされます。実際に、NK細胞と呼ばれる免疫細胞が笑うことで活性化することも分かっているのだとか。不満顔をしたり、心配事を言葉にするよりも、楽しい話題で思いっきり笑うことが免疫力の向上になります。

■夜更かしせずに「眠る」
寝る前にスマホを使う人の多くは夜更かしで免疫力を低下させているといわれています。お風呂に入ったら寝る！とマイルールを決めて、質の良い睡眠をキープしてくださいね。

コロナウイルスで改めて注目されている「免疫力」。自分だけでなく家族みんなの意識を少しずつ変えて、ストレスフリーの生活環境を目指してみてはいかがでしょうか。

参考：
大塚製薬 乳酸菌B240研究所 https://www.otsuka.co.jp/b240/
歩くだけでウイルス観戦に勝てる（書籍）