妊婦が夏風邪になったらどうする?風邪薬の影響は?

気温が高くなり、体調を崩しやすくなる夏の季節。さまざまな病気が心配されますが、妊婦さんが夏風邪を引いた場合はどうすればよいのでしょうか。お腹の中にいる赤ちゃんを守るために気を付けたい妊娠中の対処法を紹介します。

妊娠中の風邪薬は大丈夫?
妊娠中に夏風邪などの症状が出たら、ドラッグストアや薬局で販売されている風邪薬は胎児に悪い影響を与える可能性があるのでストップ。ほとんどの薬には「妊婦または妊娠の可能性がある人は医師や薬剤師に相談してください」とパッケージに記載があります。とくに妊娠初期の4〜15週は薬などの影響を受けやすいといわれていますので、手洗いうがいを徹底し、内科を受診してお医者さんの判断でお薬を出してもらう、産婦人科でアドバイスをもらった上で服用するなど、自分の判断だけで使用しないのがおすすめです。

赤ちゃんへのリスクは?
風邪は症状によって胎児の成長に影響が出るといわれています。例えば38度以上の高熱が出れば赤ちゃんの体温も一緒に上昇し、心拍数が上がるリスクが考えられます。夏風邪で多い咳の症状も、お腹に力が入りやすくなるため子宮が収縮して切迫流や早産になる可能性も少なくありません。嘔吐や下痢などの症状が出た場合はウイルス感染の可能性が、腹痛や下腹部の痛み、膣から出血も切迫流産や切迫早産につながる場合がありますので病院へ行きましょう。

また「風邪を引いてしまった」という心配や不安がストレスにつながり、逆に赤ちゃんに悪影響を与えてしまうこともあります。「咳が止まらない」「高熱が出ている」「下痢や嘔吐がある」「お腹が痛い」「出血があった」このような症状が少しでも出たら病院へ行き、医師からのアドバイスを聞きましょう。そうすることが妊婦さん自身の気持ちも安心できるはずです。

風邪を引いたときの対処法は?
風邪を引いたとき、妊婦自身ができる対処法もあります。症状を悪化させないようムリのない範囲で試してみてくださいね。

■こまめに水分を摂る
脱水症状を避けるためにも、こまめに水分補給をするのがおすすめです。ミネラルウォーターはもちろん、 ジュースやスープといったものでもOK。

■身体を温める
妊娠中は身体を冷やさないよう温めることが大事。夏でもお風呂に浸かって温めたり、羽織もので体温調節を。夏場に露出しやすい「首・手首・足首」の3箇所はストールや靴下など冷やさない工夫がおすすめです。

■乾燥対策をする
部屋の乾燥は喉に負担を与えてしまいますので、できるだけ湿度を上げると咳の症状が緩和しやすくなります。「加湿器を使う」「濡れたタオルや衣類を室内に干す」「のど飴を舐める」で乾燥を避けるようにしましょう。暑い季節に合わせて最近登場している夏用マスクもおすすめです。


暑さだけ体調を崩しやすくなる夏の季節。夏風邪はもちろん、病気にならないためにも栄養のあるおうちごはんや十分な睡眠を意識して生活してくださいね。


参考:
産婦人科デビュー.com https://www.sanfujinka-debut.com/
杉山産婦人科公式サイトhttps://www.sugiyama.or.jp/

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