二十四節気に合わせて心と体を整える“処暑”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第103回は「処暑(しょしょ)」です。

8月23日~9月7日頃を指す処暑は、朝夕に秋の気配を感じながらも日中は残暑が厳しい頃です。夏の日焼けによる肌ダメージはまだまだ続くどころか、これからが夏本番。日焼けによる乾燥は汗の湿気で気づきにくいので、引き続き注意が必要です。今回のテーマは今の時期におすすめの「アロエベラ」です。

アロエベラのジェルは、2021年上半期にバズった韓国コスメのひとつです。大容量で低価格、いろいろな使い道があるアロエベラジェルについて、今回は私がオススメする使い方を紹介します。

まず、アロエベラについて。アロエは小学校の頃、通学路の途中の家に生えていたなあ…なんて思っていたくらい、馴染みのある植物です。ですが、そのアロエはキダチアロエと呼ばれ、今回紹介するアロエベラとは品種が違います。アロエベラはもっと大きい品種で、たまにスーパーマーケットでも売られているのを見かけますが、食用のアロエベラはお刺身やヨーグルトに入れていただくそうです。胃を健やかに保ち、便秘改善の効果があるといわれるものの食べ過ぎると刺激が強すぎるので、ほどほどに食べるのが良さそうです。

アロエは、昔から火傷や日焼けのケアに使われていて、鎮静効果も期待できる植物です。また、アロエチンという成分がシミそばかすの原因となるメラニン色素の生成の働きを抑える効果が期待できるのだとか。そして細胞の生まれ変わりを促進し、メラニン色素を肌の外へと追い出そうとする働きがあることから、できてしまったシミそばかすが薄くなるかもしれないという効果も期待できるそうです。なんと!!おばあちゃんの知恵袋的な立ち位置だったアロエが、一気に話題のコスメに上り詰めた理由がわかりますね。

そんなアロエベラジェルのオススメの使い方は、ハンドパックです。出かける前に日焼け止めを塗ったまま塗りなおせないこと、意外に多いですよね。顔に比べて手は忘れがち…。でもよく考えてみてください。手に太陽が当たる時間というのは思った以上に長く、過酷な環境下にありまる。一見すると汗でしっとり潤っているように見えますが、日焼けで確実にダメージを受け、肌が乾燥しているのです。秋冬の季節は乾燥したらこまめにハンドクリームを塗ってケアするのに、夏は暑さと汗でハンドクリームのぬるぬるが気持ち悪かったりするとケアを怠りがちになる方もいると思います。夜、寝る前にアロエベラジェルでしっかりハンドパックしてあげましょう。

ハンドパックで用意するものは、アロエベラジェルとビニール手袋です。アロエベラは使う前に予め冷蔵庫で冷やしておきます(ここが肝心!)。日焼けした肌は熱をもっているので、冷えたジェルは気持ちいいだけではなく、炎症を抑える効果も高まります。手は清潔な状態にしてからジェルをたっぷり塗り、乾燥を防ぐためにビニール手袋をします。暑くて蒸れてしまうと皮膚がふやけて不衛生になるので、汗をかいているなら手袋はしなくてOKです。5分ほどしたら、肌になじませて完了です。水分を閉じ込めたいので、油分の多いクリームかオイルを少量なじませて仕上げましょう。

パックの後はたっぷり潤います。手がつやっとして指先や関節のシワシワやゴワゴワが薄くなったと感じる方もいると思います。そしてなにより、1日中ずっと陽射しに耐えた自分の手を労わってあげられた充実感に満たされます。まだまだ日焼けのケアは必要です。ハンドパックを夜のお楽しみにするのはいかがでしょうか。



参考 「eJIM厚生労働省」WEB

   「日本アロエセンター」HP

オフィシャルメンバー:滝野香織

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