東京で有名な食べ物といえば?江戸前グルメをまとめて紹介!

東京グルメといえば「江戸前」という言葉。何気ない会話の中に登場しますが、あらためて江戸前の意味について紹介したいと思います。

そもそも「江戸前」の意味とは?

江戸前の意味には大きく分けて2つあります。

その1「東京湾で取れた魚介類」

今日では東京湾と呼ばれていますが、歴史を遡ると「江戸前海」「江戸内海」「江戸前」とも呼ばれていたそうで、江戸前=江戸城の前という意味を持っていたそうです。江戸前面の海で獲れる魚を「江戸前産」としたことが江戸前の由来ともいわれています。

その2「上方に対して江戸の流儀」

上方とは、京都や大阪など近畿地方一帯を指す江戸時代に使われていた言葉。天皇の住む都が京都、政治の中心が江戸(現在の東京)とされ、江戸のやり方(流儀)を江戸前と呼びます。江戸前寿司という言葉は、まさに江戸流のお寿司というわけです。

代表的な江戸前グルメ3つ

さまざまな江戸前グルメがある中で、ここでは代表的なものを3つご紹介したいと思います。

・江戸前寿司

今日でも使われる江戸前寿司は、前述でもお伝えした通り東京湾(江戸湾)で獲れた魚をお寿司にしたもの。酢や塩で〆たり、タレを漬けるなど、ネタが日持ちするよう工夫しているのが特徴。効率よく時短で食べられるよう、屋台でシャリとネタを握って出していたことから江戸前寿司が始まったとされています。あっさりした甘さ控えめのシャリに、穴子や漬けマグロ、昆布締め、コハダなどネタを合わせていただきます。ちなみにカウンター越しに板前さんが寿司を提供するスタイルも江戸前です。

・ちゃんこ鍋

東京の両国にある出羽海部屋で明治時代からスタートしたのがちゃんこ鍋。相撲力士たちが食べる料理の総称を「ちゃんこ」と呼んでいたため、ちゃんこ鍋が定着したとされています。ちゃんこという名前の由来には、いくつか諸説がありますが、「ちゃん=中国」「こ=鍋」という中華鍋=ちゃんこと呼んでいた説と、「ちゃん=父ちゃん・母ちゃんの“ちゃん”」[こ=子」の意味から親方と弟子が一緒に食べる料理という説もあります。

・深川めし

現在の江東区南方は「深川浦」という江戸時代の漁場として知られていました。この深川での名産は貝類(ハマグリや牡蠣、貝柱など)が獲れたため、仕事の合間に塩茹でした貝をご飯にのせて漁師たちが食べる「ぶっかけめし」がルーツになるそうです。また、江戸の家庭には、新鮮で美味しいアサリが手軽に買えることから、アサリの炊き込みご飯が普及し、それが現代にも受け継がれています。



いつも食べている食事のルーツを知ると、その時代のおうちごはんが垣間見えるもの。江戸前グルメの歴史を感じながら、美味しくいただいてくださいね。



参考:JTCO(日本伝統文化振興機構)http://www.jtco.or.jp/

   東京すしアカデミー https://www.sushiacademy.co.jp/

   食育大辞典 https://shokuiku-daijiten.com/

   深川めし振興協議会オフィシャルサイト http://www.fukagawameshi.com/

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