ピスタチオ大躍進

2021年の春夏、たくさん目にしたピスタチオスイーツ。実は2019年頃からじわじわとピスタチオのお菓子は増えていました。ケーキやアイス、チョコレートと、たくさんの商品がピスタチオを取り入れていましたね。昔からピスタチオが使われたスイーツが大好きな私には、たくさんのスイーツを試したくなり嬉しい悲鳴というか、とにかくピスタチオスイーツの魅力が周知されて嬉しかったです。

 まずは何といっても、そのやさしい黄緑色が可愛いですよね。スイーツのグリーンはピスタチオか抹茶がよく使われていますが、抹茶よりも柔らかいピスタチオの色は、ファッションでも流行っていました。ピスタチオグリーンという言葉も流行りましたよね。

 そしてこのピスタチオは、その美味しさと豊富な栄養から「ナッツの女王」と呼ばれています。ナッツの中では油分が多め。しっとりコクがあり、薄皮にほろ苦さはあまりありません。殻付きで売られているのは、殻を取ってしまうと劣化してしまうからという理由の他に、可食部の色が赤茶色のような魅力的な色ではないこと、ナッツの形状がしぼんだような形で、やはり魅力的ではないことが理由にあるそうです。

私は昔、ピスタチオは1つ1つ農家の方々がハンマーで割れ目を入れていると聞いていました。しかし、ピスタチオは熟すと勝手に割れるそうです。ピスタチオのコクがあって香ばしい独特な美味しさは、チョコレートやクリーム、バター、他のフルーツとの相性が良く汎用性が高い印象です。とはいえ、他のナッツより高価なので、今までは高級スイーツでしか味わえませんでした。安価なお菓子に使われているピスタチオの含有量は少ないかもしれませんが、それでもピスタチオ味はどれも美味しいのです。これからピスタチオのお菓子が定着してほしいものですが、ピスタチオの主な産地はイランとアメリカ。産地が限られていること、殻付きの味付きピスタチオが基本の食べ方なので、お菓子に使われるピスタチオの量がそもそも多くはない…といった理由により、まだまだ定着化は難しいかもしれません。

 ピスタチオのお菓子の良いところは、季節性がないところだと思います。どんな旬の食材との組み合わせでも相性が良く、プリンやアイスなどのひんやりスイーツから、焼き菓子までどれも美味しいです。この秋冬もピスタチオを使ったスイーツがたくさん出てくれるのではないかと期待しながら、製菓用のピスタチオがあまり値上がりしないことを祈ります…!




参考 「キナリノ」WEB

オフィシャルメンバー:滝野香織

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