おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~トルコ~〉

世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。1年以上たった今もなおウイルスは落ち着くことなく猛威を振るい、まだまだ外食も旅行も思いっきり楽しめるわけではありません。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を作って、旅行気分を味わいましょう。

 第9回は “トルコ”。トルコ料理は、フランス料理・中華料理と並ぶ世界3大料理のひとつです。私たち日本人にとって、フレンチや中華に比べ馴染み感は薄いかもしれませんが、トルコ料理は何を食べても本当に美味しいです。

 そんなトルコ料理を代表するのが肉料理。宗教上の理由で豚肉を食べることが禁じられているため、一般的には羊の肉が使用されます。日本では普段の食卓で羊の肉を食べることが一般的ではないので、そうした背景からもトルコ料理が縁遠いと思うのかもしれません。現在は牛や鶏の肉も多く食べられるようになっているそうですよ。

トルコはアジアとヨーロッパの間に位置し、まさに食や文化の交差点。西洋+東洋+オリジナルの幅広い食文化が評価され、世界3大料理のひとつに選ばれたのだそうです。また、トルコは地中海とエーゲ海、黒海に囲まれているため海産物も豊富。特にムール貝、イワシ、サバを使った料理がたくさんあります。さらに野菜や豆類も多く生産されているため、食料自給率は100%を超えます。おなじく周囲を海に囲まれ、山も多い我が日本は40%を切っているのでうらやましい限りですね。 

 

トルコ料理の特徴は、トマトやオリーブオイルを使ったイタリア料理のような雰囲気があったり、香辛料をたっぷり使ったスパイシーなアラブ系の風味にしたりと多岐にわたります。トルコ料理のレシピを見ると、意外に塩コショウのみのシンプルな味付けが多いことにも驚きます。

 

 私たち日本人に馴染み深いトルコ料理といえば、ドネルケバブやシシケバブ、トルコアイスでしょうか。ドネルケバブは味付けした薄切り肉を大きな串に重ねて刺し、ブロック状にして回しながら焼かれ、その焼かれた部分を削ぎ落すようにして切り取ります。日本では、ピタパンのようなポケットパンにお肉と野菜を一緒に挟んで食べますね。シシケバブは焼き鳥をイメージすると分かりやすいでしょう。塩コショウのみのシンプルな味付けが王道だそうです。トルコアイスは、あのアイスが伸びるパフォーマンスが陽気で楽しいですよね。

 

 今回、毎日グリル部のレシピで紹介しているのは“ラフマジュン”です。トルコで不動の街角グルメで、ピザのようなものです。薄焼きのパンにスパイスの効いた挽肉をのせて焼き、生のトマトや玉ねぎ、イタリアンパセリなどを乗せて折りたたむようにして包んでいただきます。トルコでは羊の挽肉で作られるのが一般的ですが、今回のレシピはラム肉の薄切り肉をみじん切りにして代用しました。もちろん牛の挽肉でも大丈夫です。生地は粉から作ると本格的に仕上がりますが、レシピでは市販のピザクラフトを使って時短にしています。肉々しいのに肉臭くなく、たっぷり野菜でさっぱりしている、味も食感もなんともバランスの良いお料理です。簡単レシピにしたので、ぜひ作って食べてみてください。

レシピ:トルコ風薄焼き肉ピザはこちら



参考:「世界の食糧自給率」農林水産省

   「4トラベル」HP

オフィシャルメンバー:滝野香織

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