ずぼらじゃなくて工夫です。 ~下ごしらえから調理まで、知って得する小技たち~

毎日の料理。作るのと食べるのは好きだけど、片付けるのはどうにも好きになれない。こんな私なので、日々の調理ではいかに汚れ物を少なくするか、工程を楽にするかということを考えています。

一見ずぼらなように思えるかもしれませんが、これがなかなか長年の主婦としての英知の結集なのです。

キッチンバサミを活用する

キッチンバサミは優秀です。袋を切るだけにしか使ってない、なんて人はいませんか?

とってももったいないですよ。

まずはお肉。

鶏もも肉の軟骨や脂肪を取ったり、筋を切ったりお肉を切り分けたり、これらすべてキッチンバサミで完結します。

お次はお魚。

アジやイワシのような小ぶりな魚でしたら、頭を落としたりお腹を開いたりといった作業はキッチンバサミの得意分野。ステンレス製のしっかりしたものなら骨のままぶつ切りもスムーズにできます。

海老の背ワタ取りも、爪楊枝でやらなくてもキッチンバサミで背の部分に切り込みを入れてしまえば楽々取ることができます。

袋を活用する

買ってきたものはまず食品が包まれていた袋から出して、洗ったり切ったりすることが多いと思います。食品によっては、わざわざ袋から出さないことで下ごしらえが楽になるものもありますよ。

例えばエノキ。

これは、袋のまま根元を包丁で切ってしまえば細かな「くず」がまな板に飛び散りません。豆苗も同じやり方でカットしてしまうとラクです。豆苗の場合は洗うのも袋の中が楽ですね。

ブロッコリーのように洗いにくい野菜も、買ったときに入れたビニール袋の中に水を溜めてふり洗いすれば洗い物が出ません。



迷ったら、とにかく塩漬け

野菜でもお肉でもお魚でも、買ってきてすぐに食べられなさそうな時は迷わず塩漬けしてください。塩漬けは本当に便利で、コラムでも何回か書かせていただいています。野菜の場合は、野菜の分量の1%の重さの塩を入れてもみこんでおく。しんなりした野菜はそのまま炒め物に入れたり、顆粒だしとみそを加えてそのまま簡易お味噌汁にもなります。

お肉はお肉の分量の7%の重さの塩をもみこんでおくとパンチェッタ風になってくれるので、煮るだけ、焼くだけで極上の味になります。

漬け込みと言えば醤油やみそ、塩麹など色々ありますが、塩漬けは和洋中華なんでもイケるので、とにかく間違いがありません。



待つことが最高の調味料

急いでご飯を作らなきゃ!と思えば思うほどあくせくして、フライパンをせわしなく揺らしたりお鍋を何度ものぞいたりしたことはありませんか?焼いたり煮たりするとき、「待つ」「放っておく」ことが、実は最高の調味料だったりします。

どうやって料理するか決めかねた野菜、特に根菜類がおすすめですが、マルチグリルのプレートに乗せてオリーブオイルをひと垂らしして15分ほど焼いてください。待っているだけなのに、甘みが引き立って最高においしいおかずのできあがりです。塩を一振りしてもいいし、おしょうゆでいただいてもいいです。



とにかくシンプルに早くできたときは、「手抜きしちゃったな」ではなく「こんなに工夫ができてすごい!」と自分をほめてあげましょう。

楽しく家事をこなす、とっておきのテクニックです。



参照:なし

オフィシャルメンバー:戸根みちこ

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