ひよこ豆七変化

2021年のトレンドグルメの1つとして「大豆ミート」が有名になり、肉の代替食としてのべジミートやガーデンミートを多く目にするようになりました。いろいろなべジミートがある中で、ひよこ豆を使ったものを多く見るので今回はひよこ豆についてご紹介します。

 

 日本ではまだ馴染の薄いひよこ豆ですが、ギリシャや中東・インドでは頻繁に利用される食材です。高たんぱくで低脂肪、食物繊維や葉酸、他にもビタミンB群・E・イソフラボン・鉄分・亜鉛・銅と豊富な栄養素。積極的に摂りたい食材とも言えます。

満腹感を得られやすいという特徴もあるので、ダイエットフードのおすすめ食材としても有名ですよね。とはいえ、日本では栽培に適した気候ではないという理由からほとんど生産されておらず、輸入元はアメリカやメキシコ、カナダが多いようです。

 ひよこ豆の名の由来は、よく見ると豆に鳥のくちばしのような突起があり、ひよこの頭に似ているからひよこ豆と呼ばれています…と言いたいところですが、英名の「チックピー」を直訳したもので、チックそのものが“ひよこ豆”を意味するのです。

 乾燥ものも売られていますが、手軽さなら水煮。そのままサラダにトッピングしたり、マリネにしたり。煮崩れることがないので煮込みやスープの具にも使われますし、炒め物でも食べられますよ。付け合わせからメインディッシュまで、その活躍は垣根を知りません。

 

豆そのままで食べる以外にも、潰したり、挽いて粉にしたりと加工する食べ方もあります。

  •  フムス…ひよこ豆をペーストにして、練りごま・にんにく・オリーブオイル・レモンと混ぜた、トルコやギリシアなどの中東地域で食べられている伝統料理。水煮のひよこ豆を使うと簡単に作れます。

  •  ファラフェル…潰したひよこ豆にスパイスを混ぜ合わせて丸め、食用油で揚げた中東のコロッケのようなもの。ピタパンにたくさんの野菜と一緒に挟んで食べるスタイルがパリで流行り、ヘルスコンシャスな人たちから注目の的になりました。

  • ベッサン粉…ひよこ豆と挽いて作った粉末状の食品。インド・パキスタン・ネパール・バングラデシュ・フランス料理によく使われる。インドや南インドではパコラという天ぷらのような揚げ物にしたり、南アジアではパーパドというクラッカーにしたり、イタリアではファリナータやフランスではソッカ(極薄パン)、モロッコではカラン(グラタン)と幅広い料理に使われています。

ひよこ豆のべジつくね

https://www.mainichigrillbu.com/recipe/1247

日本では昔から豆を食べる文化が根付いています。豆の加工品も沢山ありますよね。ひよこ豆もどんどん和食に合わせていけば、豆料理のレパートリーも増えるはず。豆離れにブレーキがかかりますように!

参考 

「from FOOD」WEB

オフィシャルメンバー:滝野香織

タグ

オススメコラム・特集

このコラムに関連するコラム