食中毒にならないために!妊娠中、育児中に気を付けたいこと

気温や湿度が高くなる夏場から増え始める食中毒。妊娠中や育児中の方は、毎日の食事に気を遣うのではないでしょうか。何気ない行動にも注意したい大切な時期に実践していただきたい食中毒への予防対策をお届けします。

気付いたら「手洗い」がマスト
妊娠中や育児中に徹底したい1番のポイントは「手洗い」です。外から帰宅したらはもちろん、料理をする前、調理中に肉や魚・卵を触ったとき、食事をする前、食事をした後…これ以外にも、トイレに行った後、ゴミ箱に触った後、ペットに触れた後など、ちょっとした行動の後でも「手を洗う」を心掛けてくださいね。

妊娠中に感染しやすい食中毒は?
妊娠中は通常よりも感染しやすい食中毒がいくつかあります。お腹の中の赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性もありますので、口にする食材にも注意を払いましょう。

【リステリア菌】
海外での感染報告が多い食中毒です。加熱殺菌されていないナチュラルチーズや乳製品、生ハムなどの食肉加工品、魚介類加工品、野菜など、冷蔵庫に長く保存されるもの、加熱せずにそのまま食べられる加工食品で食中毒になるとされています。感染すると数日間〜数週間で発症しますが、その期間はバラバラでインフルエンザのような症状が出ます。妊婦さんをはじめ、乳幼児や高齢者など免疫力が低下していると症状が重くなるケースがあるとされています。

【腸炎ビブリオ】
お寿司やお刺身など魚介類から感染しやすいとされている食中毒です。生魚で使用した包丁を洗わずにそのまま他の野菜や食品に使うと感染の原因になる場合も。食事後の4〜96時間で激しい下痢や腹痛などを起こし、下痢に血が混じってしまうことも。夏の季節に発症が多いとされています。

上記のリステリア菌と腸炎ビブリオは、どちらも冷蔵庫内でも増殖するといわれています。健康には人一倍気をつけたい妊娠中・育児中は、冷蔵庫内で長く置いたおかずや古い食品を捨てる勇気も持ってはいかがでしょうか。

赤ちゃんの食事はどうする?
育児をする上で気になるのが、赤ちゃんの食事。作り置きされた栄養満点のミルクは食中毒の原因になることもありますので、ミルクを作ったらすぐに飲ませるのがベストです。
調製粉乳でミルクを作る場合は清潔なスプーンですくうようにして、スプーンを容器の中に入れっ放しにするのは避けてください。ミルクを飲ませ終わった後の哺乳びんは、専用ブラシを使って丁寧に洗い、必ず消毒を。煮沸や専用の消毒薬など哺乳びんの素材に合わせて消毒方法を取り入れてくださいね。
食中毒は一つひとつの細かい行動が予防へと繋がります。これからママになる方、赤ちゃんが生まれたばかりで育児を頑張っている方、家族の健康を守るために、ぜひ意識してはいかがでしょうか。

参考:
農林水産省 https://www.maff.go.jp/
政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/
全国健康保険協会 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム