春キャベツ七変化

春野菜の代表といえば山菜が思い浮かびますが、とっつきやすい春野菜と言えば「春キャベツ」と「新玉ねぎ」だと思います。今回は、春キャベツについて掘り下げようと思います。

まず春キャベツと呼ばれるキャベツは、秋ごろに種をまき4~6月に収穫されるもの。千葉県の銚子地域や神奈川県の三浦地域など海洋性気候で冬でも暖かい地域が主産地になります。扁平で巻きがしっかりとした冬キャベツに比べ、春キャベツは丸か紡錘形で葉の巻きがふんわりとゆるいのが特徴。内部は黄緑色でみずみずしく柔らかいので、冬のキャベツとは全く違う野菜に思えるほどです。

栄養価に関しては、冬キャベツよりも春キャベツの方が緑色が濃い分、βカロテンが豊富であることはいえますが、ビタミンCやキャベジンなどその他の栄養価に大きな違いはありません。春の揺らぎ肌、紫外線対策、ストレスからくる胃腸の不調には、キャベツの持つ栄養素でぜひ対策してくださいね。

春キャベツの鮮度の見分け方は、葉の色が鮮やかな緑色で、葉にハリと厚みがあり、みずみずしいものが◎。冬キャベツは持った時にずっしり重たい方が良いとされていますが、春キャベツはふんわりと巻きの緩いものが良いとされています。

保存に関しては、水分量が多い分、冬キャベツよりは足が早いのでなるべく早めに食べてください。1玉を消費するのに時間がかかりそうだなと思ったら、半分にカットされたものを選ぶとフードロス対策にもつながる賢い買い方だと思います。

[春キャベツの美味しい食べ方七変化]

〇なんといっても生食

軟らかく甘みのある春キャベツは生のまま楽しめます。粗くちぎったまま、ディップにつけたり、もちろん千切りキャベツもいつもと違った美味しさになります。

〇しおもみ

軽く塩でもんで水分を出すと、甘みも増して美味しくなります。歯ざわりも良くなるのでおススメです。

〇こんがり焼く

私の一押しは春キャベツのステーキ!くし形に切り、断面をこんがりと焼きます。葉が密集しているので内側は自然と蒸され、表面は少し焦げるくらいまで焼き付けます。びっくりするほどの甘さと、香ばしさがたまらない逸品です。

〇サッと茹でる

ちぎった春キャベツを塩を入れた熱湯でさっと茹で、水にはさらさず広げて冷まします。芯の部分も薄切りにすれば美味しく食べられます。芯部のほうが栄養価は高いと言われていますし、甘さも強いです。カサが減るので、たくさん食べられますよ。

春キャベツは煮込みに向きません。煮込むと溶けてしまうので、ロールキャベツには向かないとされています。煮込むなら冬のキャベツが良いですね。

旬の時期は短いもの。存分に楽しみましょう!

参考

KAGOME HP

isDG医食同源ドットコム WEB

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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