二十四節気に合わせて心と体を整える“立夏”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第120回は「立夏(りっか)」です。

5月5日~5月20日頃、春の終わり、夏につながる時期。暖かい気候から薄着になると、冬の間に隠れていた部分が気になりだしてダイエットが頭をよぎる方、多いのではないでしょうか。そんな今回のテーマは「0.7食」です。ダイエットコラムではありませんが、巷で流行っている“ちょっと小さめサイズ”の食べ物について掘り下げようと思います。

「0.7食」とは、コロナ禍で生まれた食のトレンド。「おやつ以上・食事未満」のような、まさに通常の食事の70%程度の「食」を表す言葉です。コロナ禍でステイホームやテレワークにより、日常の活動量は減りました。その一方で、ステイホームの序盤は少しでもおうち時間を充実させるために「プチ贅沢」を楽しまれていた方も多かったと思います。お取り寄せをしたり、テイクアウトを試してみたり。そこで問題になったのが、「コロナ太り」でした。

それはそうですよね。需要と供給のバランスが合っていませんから。実際のアンケート調査によると「1日の平均運動量が減った」と答えた人は約50%だったそうです(ホットペッパーグルメ外食総研)。別のアンケートでは「1日に3食しっかり食べると食べすぎな気がする」と答えた人は、約40%もいたそうです。多くの日本人は、おなかが空いていなくても1日に3食を食べる習慣がついてしまっていることもあり、その習慣を変えるのはなかなか難しいこと。ならば1食のボリュームを減らそうではないか、となり、そこでヒットしたのが「0.7食」というわけです。

0.7食の条件は、満足感があり、栄養バランスも取れていて見た目も華やかでおいしくあること。ただ量を減らすのではなく、健康にも考慮しているのが0.7食の決まりごとのようです。

そう言われてみると、スーパーやコンビニにも、ちょっと少な目のお弁当や、小ぶりだけれどギュギュっと栄養が詰まったようなおかず・パンが増えたように思いませんか??

幼稚園や小学校低学年くらいのお子さま、ご年配の方など、「半分では少ないけど一人前は多い」という方々にもうまく需要があるように思います。

さきほどお伝えしたように、多くの人は1日3食が習慣。お腹が空いてなくても食べることが不自然だと思わないことも珍しくありません。学校や仕事で時間が区切られている場合以外は、自分のお腹と相談しながら食事の時間と量を決めてみるのも良いと思うのです。0.7食の存在を気に留めて食事選びができると良いですね。





参考 「ダイヤモンドチェーンストア」WEB

   「ZEROレジ」



オフィシャルメンバー:滝野 香織

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