料理の幅を広げる、調味料のこと 〜料理酒と清酒の違い~

毎日使う調味料。『さ・し・す・せ・そ』の順番で、なんてお話は誰もが1度は耳にしているのではないでしょうか。では、スーパーにおいてある身近な調味料。それぞれの役割や違いについて、きちんと理解していますか?知っていると知らないとでは大違い。毎日の食卓に欠かせない「調味料」をご紹介します。

調味料の選び方は人それぞれ。味、パッケージ、CMの印象等々。同じ調味料でも、価格差があり、高い調味料は手が出しにくいと思ってしまうことも…。

でもよく考えてみてください。子どもと一緒に行くお買い物。せがまれてつい買ってしまうお菓子。そんな数百円で1か月以上楽しめるとしたら、とってもお得だと思いませんか?

今回は、『さ・し・す・せ・そ』の手前、『酒』のことから。

『料理酒』を使われている方、『清酒』を使われている方、料理に使うお酒にはさまざまな種類があります。

では、料理酒と清酒を見分けるポイントをチェック。料理酒は塩や酢、ものによっては化学調味料などが加えられていて、そのままではお酒として飲めないもの。酒税がかからないので、価格が低く抑えられています。

清酒は添加物がなく、そのままお酒として飲めるもの。酒税がかかるので、料理酒よりお高め。

料理酒はお料理に使うことが目的なので、日本酒のいわゆる『雑味』が残っており、お料理にコク、うまみを与えてくれます。そのかわり、塩分が2%程度入っているのが一般的で、なめてみると海水に近いしょっぱさです。レシピ通りに作っていても塩分の取りすぎになってしまうこともありますし、下ごしらえで使用する場合、塩分が入っているためにうまみが溶け出しやすいのです。

清酒はそのようなデメリットがないかわりに、コク、うまみは料理酒に若干劣ります。

最近では、お酒として楽しむ用の清酒と料理酒のイイとこどりをした、お料理向けの清酒も販売されています。こちらはお酒のくくりなので料理酒よりお値段も上がりますが、コク、うまみはありつつ塩分入りのデメリットもないので、使い勝手のいい優れものです。

お料理に使うお酒は、臭み取りとして肉や魚料理で大活躍します。その他にも、だしの味や香りの補助役としても最適!また、煮崩れしやすいものには、水ではなくお酒を使うことで素早く蒸発させて煮崩れを防いでくれるというメリットもあります。

清酒と料理酒、どちらも使いこなすと料理がぐっとおいしくなるお酒なので、それぞれの違いを理解した上でどんどん料理に使ってみてくださいね。

【出典】
https://www.takarashuzo.co.jp/cooking/honmirin/riyuu.html

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