2022.8.6UP
「夏季うつ」を放置するとどうなる?うつの種類と原因、症状を知る
猛暑が予想されるこれからの時期。疲れが溜まってくると「夏季うつ」が心配されますが、放置するとどうなるのでしょうか。
このコラムでは、夏の季節特有の「夏季うつ」について、うつの種類や原因、症状、そして症状が似ている夏バテとの見分け方までを解説していきます。
夏季うつの種類と原因
うつといわれる種類のひとつに「季節性うつ」があります。季節性うつは主に冬季と夏季の2種類があり、症状が表れる期間が夏の場合は『夏季うつ』と分類されます。この夏季うつの原因は、主に外的要因からのストレスとなり発症しやすいとされています。強い日差しを浴びたり、暑さで汗をかいたりするだけでもストレスになりますし、外は暑く屋内は冷房の効きすぎで寒いといった温度差も原因となります。このような温度差や環境の変化で自律神経が乱れやすくなり、結果、うつ状態になりやすいとされています。
夏バテの症状と見分けるポイント
夏季うつの症状として「口が渇く」「疲れが取れない」「食欲低下」などが挙げられます。夏バテの症状と似ていますが、見分けるポイントは「睡眠の質」です。夏バテの場合は「疲れすぎて眠れない」「寝苦しい」という理由で、夏季うつになると頭がリラックスできず、ずっと覚醒しているため不眠になるケースが多いです。
また、思い当たるストレスの原因がないのに、身体の不調が長く続いている場合も、「夏季うつ」を疑った方がよいと言われています。
夏季うつを放置したらどうなる?
夏季うつを放置すると、どうなるのでしょうか。夏季うつの特徴の一つに、過覚醒による「感覚の鋭敏化」が挙げられます。
感覚が鋭くなり、人混みがいつもより辛く感じる、身近な人のちょっとした一言が気になるなど、ストレスを感じやすくなる傾向があります。その結果、脳が疲弊してしまい、うつ状態になる可能性が高くなり、ひどくなると動悸が激しくなることも。放置すると日常生活にも影響が出てくる可能性があります。
うつを回復させるポイントは「休む」ということ。
外的要因が強く、交感神経が優位になりやすい夏季うつは、副交感神経が優位になる休み方がおすすめです。暑さが厳しいこの時期だからこそ、心のケアを意識しながら猛暑を乗り越えてくださいね。