美味しく食べて、地球にやさしい選択を!SDGsを意識した夏料理の工夫

暑い季節に食べたくなる夏料理。せっかくなら、地球にもやさしい選択を取り入れてはいかがでしょうか。環境負荷を減らす食材の選び方や調理法にほんの少し気を配るだけで、美味しさとサステナブルを両立。

このコラムでは、SDGsの視点から日々の食卓に取り入れやすく、夏にぴったりで地球にやさしい料理をご紹介します。

地球想いは、お家の台所から

「食」は、私たちの暮しのなかでもっとも身近なSDGsアクションのひとつ。特に夏場は、野菜や果物など旬の恵みが豊富で、冷たい麺やさっぱりとした和え物など、調理に火をあまり使わないレシピも充実しています。つまり、エネルギー消費を抑えながら、地球にも自分の体にもやさしい食事がしやすい季節でもあるということ。

「フードロス削減」や「地産地消」といったキーワードも、夏の食卓にぴったり。冷蔵庫に余った夏野菜をマリネにしたり、皮ごと使える食材で調理をしたりと、アイディアひとつでゴミを減らす可能性が広がります。

地元の旬を味方にしよう

夏の料理でまず注目したいのが、旬の食材を使うこと。きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ゴーヤ、枝豆といった旬の野菜は、味が濃く、栄養価も高いうえに、比較的安価で手に入りやすいのが魅力です。さらに「地産地消」を意識することで、長距離輸送によるCO₂排出も抑えられ、地域の農業も応援。地域の直売所や道の駅に足を運べば、スーパーには並ばない個性豊かな野菜たちに出会えることもあります。

「使い切り」でフードロスゼロを目指す

夏野菜は水分量が多く傷みやすいため、うっかり冷蔵庫でしなびてしまうことも。そんな悩みを減らすには、「余らせない・捨てない」視点で献立を考えるのがおすすめです。たとえば、残った夏野菜を全部まとめて具沢山スープにする、刻んで冷凍保存する、味噌や醤油に漬けて日持ちをよくするなど、少しの工夫で「最後までおいしく」食べきることができます。

皮や茎の部分も、だしに使ったり炒め物にしたりすれば、素材のうま味を丸ごと活かせるだけでなく、生ごみも最小限に。最近は「ベジブロス(野菜の出汁)」を自宅で取る人も増えています。玉ねぎの皮、にんじんのヘタ、セロリの葉など、本来捨ててしまう部分も、立派な“うま味の素”に。こうした小さなひと手間が、家庭から出るフードロスを大きく減らすことに繋がります。

完璧じゃなくてもいい、「できることから」始めることで、サステナブルな食生活はぐっと身近になります。夏の太陽のようにエネルギーあふれる季節こそ、地球にやさしいごはんを楽しんでくださいね。

参考:

【環境省】

【農林水産省】

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