「スパイス」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
馴染みのある黒こしょう?唐辛子?
スパイス売り場をのぞいてみるとその種類はとても豊富!なにをどうしたらいいのかと、つい迷ってしまいます。
作りたい料理のために思いきって慣れないスパイスを買ったはいいけど使い道がわからずそのまま数年……、なんて残念なことも起こりがち。
けれどもスパイスには風味付けにとどまらない魅力がたくさんあるんです。
今回は「オールスパイス」の魅力と使い方をご紹介します。
■オールスパイスの特徴
ナツメグ、シナモン、クローブなど複数のスパイスの香りがするオールスパイス。その香と名前から「ミックススパイス」と思われがちですが、実は単体のスパイスです。ジャマイカで採れること、こしょうのような形状をしていることから「ジャマイカペパー」という別名もあります。
■オールスパイスの歴史
紀元前より、防腐剤として用いられることもあったオールスパイス。世界各国に広まるようになったのは16世紀にスペイン人に発見されてから。どちらかと言えば、他のスパイスに比べて歴史の浅いスパイスの1つです。
■オールスパイスの効能
消化器刺激、下痢の治療に使われることがあります。血行促進、鎮痛作用、免疫力の向上など多くの効能のあるスパイスです。
■料理との合わせ方
甘くて爽やかな香りで多くの食材との相性がよく、さまざまな料理に使われます。
◇ひき肉料理に
ナツメグと一緒にひき肉料理に使うとよく合います。子どもが大好きな定番メニュー、ハンバーグにもおすすめ。
◇炒め物に
合わせる食材をあまり選ばないため、幅広く使えるオールスパイス。炒め物に一振りすると、シンプルな炒め物がほんのりとカレーのような香ばしい香りが引き立ちます。
◇スイーツに
甘い香りがスイーツにもよく合います。ケーキやクッキーなどの焼き菓子に一振りすれば、簡単にスパイシーなスイーツが楽しめます。
お肉に野菜、そしてスイーツまで、驚くほど万能なオールスパイス。スーパーに置いてあることも多いので、手に入りやすいですよ。
ご家庭のキッチンにあるととっても便利。持っていて損のないスパイスですので、まだ使ったことがない……という方はこの機会に試してみてください。
魅力的なスパイスの世界。次回をお楽しみに。
参照:Organic Facts HP