夏のむくみ対処術

夏は暑い。のどが渇く。熱中症にもなりたくないから冷たい飲み物もたくさん飲みたい。

さらに室内は冷房がしっかり効いている……。

そんな生活を1か月以上に渡り続けていると、多くの女性が感じるであろう「むくみ」。

特に夏はむくみやすい季節です。

だからこそ、肌を露出する時季でのむくみはイヤですよね。むくんでしまうということは、体の中に取り込んだ水分がうまく排出できていないということ。

外部と内部、両方からのアプローチで、夏のむくみを少なくしていきましょう。

■生活習慣での対処

水分がむくみの原因になるのであれば、単純に水分を控えればいいの?と思ってしまいますが、それはNG。水分不足を感じた身体は、体内の水分を溜めておこうとしますが、汗をかく夏場は、いつもよりも多く水分を摂取したいところ。身体を冷やす冷たい水ではなく、できるだけ常温に近い水を2L程度(成人の場合)飲むのが理想です。

カフェインは利尿作用があるので「むくみ予防」に効果があると思われがちですが、カフェイン飲料は利尿作用があるために水分摂取目的には不向き。カフェイン飲料を飲むときは、それと同等の水分を摂るのがおすすめです。体内に取り入れた水分が体内の老廃物を拾って排出することでむくみを防ぐことができます。

■マッサージでの対処

身体の中で水分排出の働きを担うのは腎臓や膀胱ですが、まずは足裏を刺激してみましょう。足の母指球の真ん中から少し下に下りたあたりに、『湧泉』というツボがあります。ここを刺激することで利尿作用が高まり、水分排出がうまくいきます。

ツボを探すのが難しい、という方にオススメしたいのがゴルフボール。椅子に座りながら足の下にゴルフボールを置いてコロコロ転がすと、正確なツボの位置がわからなくてもまんべんなくツボを刺激できますよ。大きめの靴下のなかにゴルフボールを入れてしまえば転がってしまうこともありません。

また、リンパの集まっている膝裏をマッサージするのも効果的。親指以外の両指を膝裏に当て、ぐっと押したり両手の親指で太ももの付け根を刺激してみましょう。いずれも、ゆっくりしっかり押し込むことで効果が出ます。痛いところは老廃物が滞っている証拠ですので念入りに押してくださいね。

■食事での対処

◇老廃物排出を促す

クエン酸は身体の老廃物を排出するのに効果的。酢に含まれる成分ですので、夏場は酢の物やサワードリンクがおすすめです。

◇利尿作用を高める

きゅうりやスイカ、わかめなどに含まれるシトルリンやカリウムなどの栄養素は腎臓の働きを助け利尿作用を高めてくれます。カリウムは水溶性なので、汁物にして煮汁ごと摂取するか、生のまま摂取するのがおすすめです。

きゅうりとわかめの酢の物は夏の定番料理ですが、クエン酸、シトルリン、カリウムが含まれ、さらに生で摂取するために栄養素も壊しません。まさにむくみ予防に効果的な一品です。

むくみは放置すると元に戻すのが大変になってしまいます。毎日できることを少しずつ心がけて、むくみのない夏を過ごしましょう。

参考文献:

知っておきたい栄養学(gakken)

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