勝負ごとに勝てる縁起のいい初物といえば初鰹!江戸っ子の食べ方とは?

初夏の5月においしい初鰹。初鰹はおいしいだけではなく、縁起がいいと言われているのをご存知でしょうか。

このコラムでは「初鰹は縁起がいい」といわれる理由や江戸っ子の鰹の食べ方についてご紹介します。



「初鰹」は縁起がいい?

その季節の1番最初にとれる初物は縁起がいいとされています。

というのも、昔から初物には「他の食べものにはないパワーがある」と言われており、

初物を食べると寿命が七十五日のびるという「初物七十五日」という言葉があるくらいです。

初夏は秋に比べ初物が少なく、初物は「新茶」と「初鰹」がメイン。

この時期は、貴重な新茶や初鰹を探し求める方も多く、とくに初鰹は活きがよくてエネルギーに溢れているので昔から人気の初物として知られています。

また鰹は「勝魚」と書くこともあり、「食べると勝負事に勝てる魚」ということで縁起がいい食材とされています。



なぜ江戸っ子たちは初鰹を求めた?

「粋」を大切にする江戸っ子たちは、こぞって初鰹を求めたといわれていますが、昔は今ほど手早く大量にモノを運ぶ技術はありませんでした。

地方で水揚げされた鰹は船で運ばれますが、江戸に運ばれてくる量は少なく貴重です。

それが初鰹となればさらに希少性が増し、「まな板に 小判一枚 初鰹」と詠われるほど。

そのような背景から江戸っ子たちに人気があったそうです。



江戸時代から続く初鰹の食べ方

現在ほど交通が発達していなかった江戸時代。江戸まで到着するのに時間がかかる鰹は、新鮮な状態で届けることが難しかったとされていました。

そもそも鰹はアシが早いので、江戸に届く頃には臭みが出てしまう可能性があります。

そこで考えられたのが、貴重な初鰹をおいしく食べるための工夫。

例えば調理法の場合、表面をさっと炙って鰹のタタキにして食べていたとのこと。言い換えると鰹を火にかけることで消毒していたようです。

また薬味を添えることで、消毒とともに臭み消しもしていたのだとか。鰹に添えるのは、にんにく・生姜などの風味の強い薬味。

他にも、大根おろしやカラシをつける食べ方も一般的だったそうです。

今日でも鰹のタタキを食べる際は薬味が添えられていますが、これは江戸時代から続いている歴史ある食べ方だったのです。



江戸っ子が愛した縁起のいい初鰹。初物の季節を楽しみながら、おなかを満足させてくださいね。

\今回のコラムに関連するレシピをご紹介/

▼かつおのノンフライカツ

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▼カツオのステーキ~ニラパクチーソース~

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参考

【KATSUO LIFE HACK】

【FOODIE】

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