ライ麦・オーツ麦のパン

パンやスイーツ業界の最先端を行くフランスで、今注目を浴び、流行っているのは“雑穀を入れたチョコレー
ト”だそう。日本でもかなり前から雑穀ブームはあり、白米と一緒に炊き込んで雑穀米にしたり、ドイツや北欧
の天然酵母パンが流行ったり、雑穀やさまざまなシードで作られたグラノーラが流行ったりと、私たちにとっ
て身近な存在となりました。
とくにグルテンが悪者にされてしまってからの雑穀の活躍は、顕著ですよね。今まで雑穀は食事のイメージが
強く、嗜好品やスイーツは少なかったように思います。甘いものと組み合わせてもどうしても食事感が出てし
まう中で、スイーツの代表ともいえるチョコレートに雑穀を入れるのがトレンドというのは新しさを感じまし
た。雑穀は白い小麦粉より健康的で、健康志向=身体を考えている=意識高い=オシャレといったプラスの連
鎖で流行るのは素晴らしいことだと思います。一過性でないことが大切ですけどね。 
 
 この秋冬に登場するパンの商品ラインナップを見てみると、“ライ麦”“オーツ麦”の文字がよく目に留まります
。秋冬は少し落ち着いた時間を過ごす季節です。そわそわと新しく何かを始める春や、忙しなく過ぎ行く夏と
は違い、じっくり何かに打ち込むことや、今までやってきたことを掘り下げるのがこの季節には適しているよ
うに感じます。そこで、ライ麦やオーツ麦を使ったパンはイメージに合うように思いました。 
 ところでライ麦パンはグルテンフリーと勘違いされがちですが、グルテンフリーではありません。食物繊維
が豊富でビタミンB群の栄養価が大変高く、GI値も低い食品です。水分の多い重めの食感と独特の酸味が特徴で
すが、人によって好き嫌いがあるともいえます。そしてオーツ麦はオートミールに加工されている麦です。オ
ーツ麦も食物繊維が豊富でビタミンミネラルが豊富です。オーツ麦は低糖質というわけではありませんが、GI
値は低いです。
 ライ麦とオーツ、いずれも食物繊維が豊富でビタミン豊富、GI値が低いという特徴がありますが、パンにす
ると100%ライ麦やオーツ麦というものより、小麦粉を何割か混ぜた方が食べやすいパンになります。むしろ小
麦粉のみのパンよりも食感に変化が出たり、香ばしい風味や麦の甘さがあったりと、魅力的なパンになります
。ライ麦パンやオーツ麦パンは、はちみつとの相性が良いのでおすすめです。乾燥が気になる季節でもあるの
ではちみつを積極的に食べたいですしね。
秋も深まり、冬の足音が聞こえる頃。美味しいパンを買いに出掛けてみたり、美味しいパンでゆっくりとし
た時間を過ごしたいですね。

ライ麦パンを使ったレシピはこちら

ライ麦パンのマッシュルームトースト
<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>

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