二十四節気に合わせて心と体を整える“霜降”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第107回は「霜降(そうこう)」です。

10月23日~11月6日頃、だんだんと寒くなってくる時季は、秋と冬の味覚が混在し、温かいお料理が恋しくなりますね。今回のテーマは「おなべの季節です」。

おなべは完全栄養食になりえる料理と考えても過言ではありません。材料を切ればもう料理はほぼ終了。簡単でおいしい、さらに栄養も摂れる最高のお料理なのです。そんなおなべに考えられる唯一の欠点は、味が単調なので飽きてしまうこと。今回は、筆者おすすめの味変調味料の提案をします。

〇食べるラー油

一世を風靡した「食べラー」。これがなかなか消えないのは、やはり買い続けるファンが多いから。おなべは油分が少ない料理が多く、あっさりしているのが魅力のひとつですが、それが飽きる原因になることもしばしば。そんなときにプラスしていただきたいのが食べるラー油です。花山椒入りのしびれる辛さの大ファンである筆者は、しゃぶしゃぶや寄せ鍋はもちろん、豆乳鍋や味噌鍋のような味付きのなべつゆにも合うので本当におすすめ。おなべの具材はくたくたに煮えているので、食感のアクセントになってくれるのも魅力です。 

 

〇生七味

瓶詰めで売られている生七味は、文字通り乾燥させていない生の七味唐辛子。フレッシュな辛さと爽やかな香りが特徴で、おなべのような温かいつゆと相性バツグンです。

〇ゆずこしょう

青ゆずと青唐辛子が織りなす爽やかな辛さは、どんな食材もたちまち生まれ変わります。和洋中と分野を選ばない万能選手です。

〇おろしにんにく

おろしにんにくをおなべのなべつゆに溶かすのではなく、食べるときの取り皿に加えます。どんななべつゆでもガッツリ系の風味が出て食欲が増します。にんにくは薬膳の世界では強い熱性なので、熱々のおなべと相まってかなり身体が温まります。

〇サテトム 

レモングラスの香りとエビのうまみが詰まったベトナムのラー油。これを少量加えるだけでどんなおなべも一気にベトナム料理になります。これがなかなか良い仕事をするのでおすすめです。

 以上、おすすめの味変調味料でした。近年おなべのつゆはたくさんの種類が発売されています。それらを試すことも食の楽しみですが、定番のおなべに調味料で味変していくおもしろさもぜひお試しください。

参考:なし

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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