おいしいフグの食べ方は?食べきれなかった時の保存方法もチェック

冬の味覚として知られている魚といえば「河豚(フグ)」。専門店など外で食べるイメージを持たれる方も多いかと思いますが、近年は自宅でふぐを楽しまれる方も増えているそうです。

今回のコラムでは、魚のサブスク「サカナDIY」を手がける山口県下関の水産会社・株式会社ふく衛門に、美味しいフグの食べ方や保存方法を教えていただきました。



自宅でいただく美味しいフグの食べ方

まずはフグ料理を代表して、フグ刺し・フグ鍋・フグしゃぶしゃぶを美味しくいただくポイントを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

【フグ刺し】

フグ本来の香りや味をより深く味わうなら「フグ刺し」が一番。すだち、かぼす、だいだいなど柑橘を絞っていただくのはもちろん、シンプルに塩で食べてみてください。ぽん酢で食べる方も多いと思いますが、柑橘系の絞りや塩と食べ比べすることで味のバリエーションを楽しめます。

【フグ鍋】

ふく衛門がおすすめするフグ鍋は、水と一緒に昆布と料理酒を入れ、15〜20分浸した後に沸騰させてからフグの身や皮を入れる調理方法。シンプルな食べ方ですが、より美味しくするためには注意点が2つあります。

1つは、沸騰する直前で昆布を取り出すこと。煮過ぎると昆布のねばり成分が溶け出し、風味を損なうので注意が必要です。2つ目は、フグの身や皮から出るアクのようなものを取り除かないこと。アクのように見えるものは「フグのうま味成分」ですので、取り除くとふぐ独特の味わいまで薄くなってしまいます。気になるところですが、フグの身に火が通るまでそっと見守ってくださいね。

【フグのしゃぶしゃぶ】

フグ刺し・フグ鍋以外のイチオシなら「しゃぶしゃぶ」で食べる方法。とても上品な味で、フグ独特の食感も楽しめます。フグ出汁で2〜3秒間しゃぶしゃぶして食べると、本当に贅沢で美味!フグは刺身で食べるとコリコリとした食感ですが、加熱加熱してもかたくならず、ふっくら柔らかくなる魚です。三枚おろしの状態で売られているフグを見かけたら、ぜひ「フグしゃぶ」に挑戦してみましょう。



食べ切れなかった時の保存方法

購入したフグをその日に食べきれなかった場合は、刺身の状態で真空パックに入れ、冷蔵またはチルドで翌日まで保管可能です。2〜3日くらいは持つといわれているものの、手で触るとフグに菌が入ってしまう可能性があるため、安全を最優先に考えるなら翌日までに食べた方がいいと推奨されています。3〜4日経つと独特な臭いになり、フグの透明感もなくなります。すでに鮮度が落ちている証拠ですので、食べないようにしてくださいね。



冬を満喫する旬の食材として、ぜひおうちごはんに取り入れてほしいフグ料理。家族みんな、いつもよりちょっと贅沢な気分で食卓を楽しんではいかがでしょうか。

取材協力

株式会社ふく衛門:https://www.fuku-emon.com/

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