子どもの運動量が多いママに考えてほしい。パフォーマンスを上げるスポーツ栄養とは?

運動量の多い子どもは、食欲も旺盛。栄養面や食べる量を考えながら食事を考える方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、スポーツ栄養の観点からジュニアアスリートを支える食事について解説。

運動部や地域でスポーツしている子どもを持つママは、ぜひ参考にしてくださいね。



「スポーツ栄養」とは?

スポーツ栄養(スポーツ栄養学)とは、運動量の多い人が最大限にパフォーマンスを発揮するために必要な栄養学の知識や理論、技術などをまとめた食事術をいいます。

このスポーツ栄養と通常の栄養学の違いは、「パフォーマンスの向上」がキーワード。

通常の栄養学では、毎日の活力となる栄養を摂取して健康な身体作りを目指しますが、スポーツ界で活躍するためのコンディションを整える栄養としては十分でありません。

栄養学の知識に基づき、運動量までしっかり考えたスポーツ栄養は、パフォーマンスを上げるために欠かせないといえるでしょう。



パフォーマンス向上につながる食事

運動のパフォーマンスを上げるために重要とされるのは、「栄養」「休養」「丈夫な身体」です。

筋力トレーニングやメンタルを整えることも重要ですが、まずは先に挙げた3つが揃っていないと、パフォーマンスの向上につながりにくいと考えられています。

そんな運動パフォーマンスを意識した食事で注意したいのが、一般的に良しとされている

「一汁三菜」に頼らないということ。

「バランスの良い食事=一汁三菜」というイメージが強く、実際に良いとされていますが、スポーツ栄養の観点から見ると、運動量の多い子どもの食事は、カルシウムやビタミンCが一汁三菜では補えきれない場合があります。

ジュニアアスリートであれば、「一汁三菜+乳製品+果物」くらいのバランスがちょうどいいと覚えておきましょう。

また、品数を増やすより、野菜たっぷりの味噌汁などいつものメニューに食材を追加すると食事を作るママの負担も軽減できます。

また、子どもは炭水化物が不足してしまうこともあります。

炭水化物のなかでも、糖質は身体をしっかり動かすエネルギー源。白米やパンなどが挙げられますが、量を食べられない場合はムリをしないことが懸命。

このあとご紹介する補食で炭水化物を摂るようにしてみてくださいね。



子どもの運動パフォーマンスを上げる「補食」

運動量の多い子どもの食事は、1回の食事量を増やせばいいというわけではありません。

スポーツ栄養で特に重要視されているのは、補食と食べるタイミングです。

補食とは、通常の食事では足りない栄養を補う食事のこと。

甘いお菓子やジャンクフードではなく、おにぎりや果物、パン、フルーツ系ジュース、ゆで卵、ヨーグルト、ゼリー飲料などが挙げられます。

補食のタイミングは、運動の1~2時間前や運動後45分以内がおすすめ。

ジュニアアスリートの場合、学校の給食だけでは栄養が不足する可能性があるため、補食によるサポートが大切です。部活帰りの肉まんも、実は立派な補食というわけです。

運動量の多い子どもの身体作りとパフォーマンス向上を目指すためには、スポーツ栄養の知識が必要です。

栄養源となる毎日の食事の知識として役立ててくださいね。



参考

【一般社団法人日本スポーツ栄養教会】

【株式会社しょくスポーツ】

【日清オイリオグループ株式会社】

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