二十四節気に合わせて心と体を整える“啓蟄

<p>二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて、健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第68回は「啓蟄(けいちつ)」です。</p> <p><br />3月5日~3月20日頃、啓蟄は土の中で冬ごもりしていた虫たちが春の暖かさを感じて地中からはい出し始めるという時季とされています。今回は「新玉ねぎ」をテーマにお届けします。</p> <p><br />新玉ねぎといえば、2月頃から店頭に並び、春の気配を感じさせてくれる野菜のひとつですよね。肉厚で生食しても辛味が少なく、甘味も感じられて美味しい春野菜です。そんな新玉ねぎですが、いつも食べる玉ねぎと何が違うのでしょうか。実は出荷方法が異なるだけで、基本は同じものです!通常の玉ねぎの場合、一般的に日持ちを良くするために、収穫してから1ヵ月ほど乾燥させてから出荷しています。新玉ねぎは乾燥させずにそのまま出荷されるので、乾燥させていない分、みずみずしくやわらかな食感になるというわけです。ただし新玉ねぎは日持ちしないので2~3日以内に食べるのが理想的。おいしい新玉ねぎを選ぶなら表面に傷がないものを選びましょう。硬く締まりがあって、ずっしりと重いものは鮮度が良いのでおすすめです。</p> <p><br />食品ロスの問題もありますが、おいしい時期を過ぎてしまったからと廃棄しないでくださいね。すりおろしてドレッシングにすれば美味しくいただけます。生食に抵抗があるほど時間が経ってしまった場合は、普通の玉ねぎと同じように加熱して食べてください。ポタージュにすると新玉ねぎの甘味豊かな風味になりますし、まとめて大量消費ができるのでおすすめです。</p> <p><br />そして新玉ねぎの栄養素。普通の玉ねぎと変わりませんが、新玉ねぎ最大の特徴である生食という観点から、硫化アリルを効率良く摂取できるという利点があります。硫化アリルとは、ネギ独特のツンとした匂いや、切ったときに目にしみて涙が出てきてしまう犯人です。硫化アリルは消化液の分泌を促して新陳代謝を促進させたり、血液をサラサラにする働きもあるため、高血圧や糖尿病にも高い効果が期待できるといわれています。さらにビタミンB1と結合しやすく、ビタミンB1の吸収を助けます。</p> <p><br />そんな硫化アリルは水に溶けやすく揮発しやすいので、水にさらす場合は短時間が鉄則。できるだけすぐに食べた方が良いとされる野菜です。ものによって、新玉ねぎは辛みが全くなく水にさらす必要がないものもありますので、スライスしたら味見してみると良いですよ。ただし硫化アリルが体に良いからと、生玉ねぎを食べ過ぎるとお腹が痛くなるので要注意です。胸やけや吐き気がすることもありますし、口臭も気になるところです。</p> <p><br />そんな新玉ねぎですが、枕元に置くと、咳に効くともいわれています。民間療法になるため化学的エビデンスは定かではありませんが、効果を実感している人は多いので試してみる価値はあります。玉ねぎには安眠効果もあるらしいので、眠れない方は試してみてはいかがでしょうか。</p> <p><br />春の訪れを感じる新玉ねぎ。今年も旬を楽しみましょう。</p> <p>(オフィシャルメンバー:滝野香織)</p> <p><br />参考 「JA越前丹生」WEB<br />   「からだに効く 和の薬膳便利帳」武鈴子</p>

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