スパイスの世界 ~クミン~

「スパイス」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?

馴染みのある黒こしょう?唐辛子?

スパイス売り場をのぞいてみるとその種類はとても豊富!なにをどうしたらいいのかと、つい迷ってしまいます。

作りたい料理のために思いきって慣れないスパイスを買ったはいいけど使い道がわからずそのまま数年…、なんて残念なことも起こりがち。

けれどもスパイスには風味付けにとどまらない魅力がたくさんあるんです。

このコラムを通して、さまざまなスパイスの効果効能を料理との合わせ方とともにご紹介していきます。

今回は「クミン」についてお伝えしたいと思います。

クミンはエジプトなどを原産とするスパイスです。クミンと聞いてピンとこない方でも、食べたことがないという方はほとんどいないのではないでしょうか。それもそのはず、クミンはカレーに必ず入っているスパイスなのです。

クミンは大きく分けて「クミンシード」と「クミンパウダー」の2種類。シードは種子の状態、パウダーはそれをつぶして粉にしたものです。シードは香りに加えてプチプチした食感も楽しめますよ。

■クミンの効能

クミンには消化促進、免疫力の向上、お肌の調子を整えるなど、さまざまな効果があります。さらに、不眠症や呼吸器疾患を治療するのにも役立つと言われており、驚くほど効能が高いスパイスとして親しまれています。古くは医療目的でも使用され、庶民にとって昔から馴染みのあるスパイスでした。

■料理との合わせ方

◇チーズと混ぜて

最も簡単で、私の一押しなのがチーズトースト。

シュレッドチーズにクミンパウダーを混ぜたらパンにのせてトーストするだけで出来上がり。なんの手間もいらない簡単料理ですが、普段のチーズトーストがエスニック風味に生まれ変わります。

◇お肉に混ぜこんで

ひき肉料理を作るときにクミンを混ぜ込むと、しっかりとエスニックの香りがするお肉料理になります。鶏肉、豚肉、牛肉どれに合わせても相性がいいのがクミンの優秀なところ。

◇シードのままで炒め物に

シードの状のクミンは最初に油でしっかり香りを出すのがポイントです。

香りを出した後なら、合わせるものは肉に魚に野菜になんでもござれ。

その中でもおすすめの食材といえば蒸したじゃがいも。意外に大根も合いますよ。

淡泊な味でもクミンを加えることで野菜の風味が増し、想像以上のおいしさになります。

◇塩と合わせてクミンソルトに

いつも使っているお塩に、クミンを一振りして食卓に出してみてください。

お肉に一振りすれば、あっという間にエスニックな味に。

魅力的なスパイスの世界、いかがでしたでしょうか。次回もお楽しみに。

出典:Organic Facts HP

https://www.organicfacts.net/

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