2019.11.11UP
おしゃれFOODIEがいく〈べジセントリックとべジラテ〉
FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来もそう遠くはありません。
そんなFOODIEが注目している新しい食文化について、今回は「べジセントリック」と「べジラテ」について紹介したいと思います。
「ベジセントリック」とは「ベジタブル」と「セントリック(centric=中心の)」を合わせた造語で、「野菜中心の」という意味で使います。野菜中心といっても、ヴィーガンやマクロビのように肉や魚を徹底的に排除した食事を示すものではありません。「肉も魚も食べるけど、野菜が美味しいからたっぷり食べる!」という美味しさ重視の考え方がベジセントリックの基本。生で食べたり加熱をするなど、ベーシックに野菜を料理するだけでなく、「干す」「粉砕する」「抽出する」など多種多様な調理方法で見た目が美しくて美味しい野菜料理を作り出し、人々の目や舌を喜ばせてくれるのです。
例えばビーツや紫玉ねぎ、紫キャベツ、シャドークイーン(紫芋)など紫色の野菜を使うと全体が引き締まり、簡単にインスタ映えのオシャレ料理が完成します。赤大根や紫人参、黄人参、バターナッツ南瓜は調理方法が普段の野菜と変わらないので料理にぜひ取り入れてみてください。べジセントリックなレストランやカフェに行くと、ロッサビアンコやグラパラリーフ、ロマネスコ、スティックセニョール、パルミットなど日本では新顔の野菜を食べる良い機会にもなるので行ったことがない…という人は足を運んでみると新しい発見があるかもしれません。
「ベジセントリック」と並んで野菜にまつわるネタがもう1つ、「べジラテ」もまた注目を集めつつあります。「ベジラテ」とは、エスプレッソの代わりにビーツやターメリック、抹茶を使い、牛乳の代わりにアーモンドミルクやココナッツミルクで作るドリンク。ヴィーガン対応の食事が充実しているオーストラリアが発祥です。
植物性ミルクであるアーモンドミルクやココナツミルク、ピスタチオミルク、クルミミルクは、コレステロールゼロでノンカフェイン!さらに抗酸化作用からのアンチエイジングが期待できるという優れもの。カロリーが低い…というわけではありませんが、健康や美容を気にする方にオススメのドリンクです。もちろん見た目の新しさも相乗効果となり、人気が出ているようです。
「べジ〇〇」は美と健康のために食べる“我慢の食事”という概念を取り除き“美味しさ”という最大の喜びを与えて食事を楽しませてくれるニューウエーブ。
ワクワクするような華やかな見た目は、時代の最先端を作り出している大きな要素でもあるインスタ映えという点を見事にクリアしている新しい野菜の在り方でもあります。また、野菜をたくさん食べることで、地産地消を促し日本の農業活性化に繋がっていくことでしょう。国や宗教を超えた食文化が広まり、べジセントリックな食事が新たな未来を作り出すと期待したいですね。
出典:エルグルメ(Web)