秋の味覚の王様「松茸」の賞味期限は?日持ちさせる方法もチェック

秋の味覚といえば、香り高い「松茸」。スーパーで購入したり、知人からいただいたりと、手にする機会が増えますが、「すぐに使わないとダメ?」「冷蔵庫に入れれば数日は大丈夫?」と、保存方法に迷うことも。高価な食材だからこそ、無駄にしたくないし、おいしくいただきたいというもの。

このコラムでは、そんな松茸について、賞味期限の目安や、なるべく日持ちさせるための保存ポイントについて解説します。

高級食材だからこそ鮮度も短命

松茸の旬は、主に9月から11月にかけて。日本の秋を感じさせてくれる高級食材として、昔から人々に親しまれてきました。独特の香りと、しゃきっとした歯ごたえが魅力ですが、その繊細さゆえに傷みやすいのも事実です。そんな松茸ですが、実は「収穫された瞬間から劣化が始まる」といわれるほど鮮度が命。収穫直後が最も香り高く、時間の経過とともに香りも食感も損なわれていきます。そのため、購入後はできる限り早く調理するのが基本です。

賞味期限の目安はいつまで?

松茸は常温保存に適しておらず、気温が高い場所に置いておくと、たった数時間でも傷んでしまう場合も。購入当日または翌日までに食べるのがベストですが、冷蔵保存をすれば、2〜3日程度は風味を保つことが期待できます。冷蔵する際は、乾燥と湿気のどちらにも注意が必要。新聞紙やキッチンペーパーでふんわりと包み、さらにビニール袋や保存容器に入れて野菜室へ。湿度を適度に保つことが鮮度キープのポイントです。また、香りの移りやすい食材なので、強い匂いを発するものの近くには置かない方がベター。冷蔵庫内の環境を工夫することで、松茸の持ち味を損なわずに楽しめます。

冷凍保存はできる?

「すぐに食べきれそうにない」というときは、冷凍保存という選択肢もあります。松茸は冷凍すると食感や香りがやや落ちてしまいますが、加熱調理前提であれば十分活用できます。冷凍する際は、軽く汚れを拭き取って石づきを切り落とし、使いやすいサイズにカット。1本ずつラップに包んで密閉袋に入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍庫で保存します。調理の際は凍ったまま炊き込みご飯や土瓶蒸しなどに使用すると、旨味が引き出されやすくなります。なお、解凍後は再冷凍せず、その日のうちに食べ切るようにしてください。

見極めたい、松茸の劣化サイン

保存しているうちに、松茸に変化が出てくることもあります。「この松茸、まだ食べられるの?」と迷ったときは、見た目や香りをチェックしてみましょう。まず、表面がぬめり始めている、全体が黒ずんでいる場合は注意。手に持ったときに柔らかく、異臭を放つようであれば、食べるのは避けたほうが安全です。新鮮な松茸は白くてハリがあり、香りもしっかり立っています。保存状態が良ければ、多少の乾燥やしなりは問題ありませんが、少しでも「怪しい」と感じたら無理に食べず、廃棄する判断も大切です。

松茸の賞味期限はとても短く、冷蔵で2〜3日が目安。保存の際は、湿度や香り移りに配慮しながら管理することが大切です。もちろん、コラムでも紹介した通り冷凍も可能ですが、やはり鮮度のよい状態で早めに食べきることがおすすめ。秋の実りを、無駄なく・おいしく・心ゆたかに楽しんでくださいね。

参考:

【松茸ごはん 京都府 | うちの郷土料理:農林水産省】

【岩泉まつたけ】

【やさしい食品表示】

【食品衛生の窓】

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