2019.11.14UP
おしゃれFOODIEがいく〈タピオカ〉
FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来もそう遠くはありません。
そんなFOODIEが注目している新しい文化について、今回は「タピオカ」をキーワードにご紹介したいと思います。
タピオカは1992年に日本でブームを巻き起こしたスイーツです。覚えている……という方も多いのではないでしょうか?その時は甘いココナッツミルクに透明で小粒のタピオカが入っていましたよね。その後、2013年に台湾のタピオカミルクティーのお店が日本に出店すると、「ブラックタピオカ」と呼ばれる黒く大粒なタピオカが再びブレイク。ちみつで甘くしたミルクティーにタピオカを入れて、専用の太いストローで飲むスタイルが今日では定着しました。それが昨年あたりから再加熱し、専門店では長蛇の列をつくり、インスタ映えを狙った壁や店舗装飾とともにブームを巻き起こしています。実際に休日の繁華街を歩くと、タピオカミルクティーを飲んでいる人と沢山すれ違います。
そもそもタピオカとはどのような食材でしょうか。タピオカの原料は「キャッサバ」と呼ばれる南米原産の芋です。キャッサバの根茎から取ったでんぷんを水で溶いて加熱。その後、特殊な容器に入れて回転させると遠心力で丸くなるのだそうです。タピオカドリンクのタピオカは「タピオカパール」と呼ばれ、茹でる前は、球体で乾燥しています。まるでBB弾のようなラムネのような状態の乾いたタピオカが日本に輸入されているというわけです。
タピオカパールは色もサイズもさまざまですが、今日本で流行っているのはブラックタピオカです。原料も製法も本来の白タピオカと同じで、ブラックタピオカはキャッサバをペースト状にしたとき、カラメルなどで黒く色づけしているのです。そのためお店によっては、カラフルなタピオカパールも存在するのです。
タピオカはパール状だけではなく、原料となる粉も多くの食品に使用されています。例えば「ポンデケージョ」の材料として使われているのもタピオカ粉。これは有名ですよね。他にも、もっちり食感を出すために厚揚げに含まれていたり、うどんに練りこまれていたりします。小麦アレルギーの代替食品としても使われます。
タピオカは前述の通り「でんぷん」ですので、カロリーは高めです。しかしタピオカドリンクとなるとタピオカ自体のカロリーは10kcal程度。栄養価は高く、難消化性デキストリンを含むので便秘解消にも繋がるかもしれません。とはいえ、砂糖たっぷりの甘いミルクティーと合わせて食すことが多い方はカロリーオーバーに注意してください。これから暑くなり、ますますタピオカドリンクの人気は高まりそうですね!
参考 「マカロニ」WEB