除菌や消毒で手荒れしないように。子どもの肌を守る手洗い・アルコール消毒の豆知識

こまめな手洗いはもちろん、手指のアルコール消毒は、今や日常化している感染防止対策のひとつ。でも、アルコール消毒のやりすぎで逆に「手荒れ」に悩む方が増えています。とくに肌が敏感な小さな子どもの手は、親としても守ってあげたいですよね。アルコール消毒について、覚えておきたい豆知識をまとめてみました。

手洗い・アルコール消毒は「すればいい」ではない。

肌が弱い方や、1日に何十回もアルコール消毒や手洗いをされる方に見られる手荒れの原因は、いわずもがな「過度なアルコール消毒&手洗い」です。全てのアルコール消毒商品が該当するわけではありませんが、市場に出ているアルコール除菌アイテムの多くは、皮膚の皮脂と水分を奪ってしまうといわれているものがほとんど。とくにコロナが心配で1日に何十回もアルコール消毒をされている方は、手指が乾燥しやすくなるだけでなく、不安な気持ちが強まり強迫性障害のように心の状態にも影響を与えてしまうことがあるので注意が必要です。

とはいえ、除菌対策ができるという意味では、とても優秀な手洗い&アルコール消毒。決して「やらなくていい」というわけではなく、除菌という意味を正しく知った上で手洗い・アルコール消毒を行うことで、心も手指も安心できます。ここでは、手荒れしてしまった場合の手洗い・除菌・スキンケアについてポイントをまとめてみました。

【手洗いのポイント】

熱いお湯で手を洗うと、アルコールと同じように皮脂まで取ってしまい肌バリアの機能が低下する可能性があります。ですので、手を洗うときは「ぬるま湯」「水」で洗うのがおすすめ。手を洗った後は、手指に水分が残らないようタオルやペーパータオルなどでしっかり拭き取ってください。その際はゴシゴシ強くこすらないよう、軽く包むようにしてポンポンとやさしく水分を拭き取ってくださいね。

【アルコール消毒のポイント】

手の大きさによってアルコール消毒の量は異なりますが、大きな目安として約15秒間以上は乾かない状態ですりこめることが推奨されています。アルコール消毒スプレーを吹きかける場合は、爪や指先にかかるよう意識すると◎。爪や指先をはじめ、手の甲や指と指の間、手首までしっかり消毒すると効果が高まるともいわれています。

【手荒れケアのポイント】

カサつきを感じたり手荒れしたときのスキンケアは、皮膚表面に膜をつくって水分の蒸発を防いでくれる「ワセリン」や、水分を角質層に取り込みやすくする「尿素剤」、肌を柔らかくしてくれる「セラミド」などの保湿効果が高いとされる保湿剤がおすすめです。痒みや湿疹が発生してしまった場合は、お医者さんへ行き、ステロイド外用剤や抗ヒスタミン薬で対応しましょう。人によって合う・合わないもありますので、お医者さんの話をよく聞き、パッチテストでお試ししてから使用するのも安心です。

正しい手洗いとアルコール消毒は、コロナ対策だけでなく家族の肌を守ることにつながります。ママ・パパの心配や不安な気持ちは子どもにも伝わることがあるので、明るくポジティブな気持ちで手洗いやアルコール消毒をしてくださいね。

参考:

千葉県医師会

https://www.chiba.med.or.jp/general/millennium/pdf/millennium59_1-4.pdf

バイオトロール公式サイト

https://byotrol.jp/

Medical SARAYA

https://med.saraya.com/

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