二十四節気に合わせて心と体を整える“穀雨”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて、健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第71回は「穀雨(こくう)」です。

4月20日~5月4日頃、「雨が百種の穀物を生じさせる時期」を意味する穀雨。気温が上昇し、寒気が訪れることがなくなり雨が降る日も増えてくる、そんな季節です。

今回のテーマは「雑穀」です。日本雑穀協会によると、穀物は主穀(主食穀物であるイネ・コムギ・とうもろこし)・雑穀(イネ科の作物のうち、小さい穎果を作るヒエ・アワ・キビなどの総称)・菽穀(豆類)・擬穀(ソバ・アマランサス・キヌアなど)に分けられるそうです。

あらためて考えたとき、雑穀ごはんの素晴らしいさは、白米にはないビタミン・ミネラル・ポリフェノール・食物繊維が豊富に含まれているところ。プチプチとした食感が料理のアクセントにもなりますよね。今は研いだお米に混ぜて炊くだけの手軽な「雑穀ミックス」や「ポーションパック」になって使いやすいものもたくさん出ています。

ですが、雑穀にはいつもつきまとう問題があります。それは、雑穀ごはんは男性があまり好きではない…という問題です。もちろん好きな人もいますけどね。

まず食べやすい雑穀は「米系」。赤米・黒米・緑米は白米との馴染みが良く、味も独特ではありません。次に「押し系」、押し麦・押し玄米・胚芽押し麦は食べやすく加工されていますし、他のものに比べると食べ慣れている可能性も高いです。少し前に話題になっていた「もち麦」も雑穀に入ります。もち麦は大麦のもち性タイプ。押し麦は大麦のうるち性です。食物繊維が豊富で、消化に時間がかかるため腹持ちが良いのが特徴です。

 今回のレシピでは、雑穀でリゾットを提案しています。日本の白米でリゾットを作ると粘りが出過ぎてしまうのが難点だと思っていました。美味しいけど食べ飽きる感じがするのです。そこに雑穀を足してみたら、米同士がくっつき過ぎず、プチプチとした食感で食べ飽きない仕上がりになりました。これは本当にオススメです。季節に合わせた具材で1年中楽しめそうですよ!ぜひ参考にしてみてください。

雑穀とグリンピースのリゾット

参考 

「日本雑穀協会」HP

「マルヤナギ」HP

オフィシャルメンバー:滝野香織

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