「10月の大掃除」

今年も残すところ2ヶ月と少し。夏が終わると本当あっという間に季節の流れを感じます。

今回のコラムテーマでもある「大掃除」と聞くともう年末の話?と煙たがられるかもしれませんが、大掃除は年末の忙しい時期にするものという道理はありません。

そもそも大掃除の始まりは「すす払い」と呼ばれる平安時代の宮中行事から。宮中や寺社仏閣の掃除をすることで「1年の厄を払う」という意味合いが強いものでした。江戸期には庶民の間にも広まりましたが、掃除というより厄除けとお清めの意味が強かったようです。

それが現代では、いつも掃除しない場所をキレイにするのが大掃除といった認識に変わったように思われます。

つまり、大掃除は家のすす(=現代ではホコリ)を払うことが目的。ならば、エアコンや換気扇といった大掃除の中でも大きなウエイトを占める掃除は早めに終わらせるべきではないでしょうか……という観点から10月の大掃除というわけです。

  

一言で10月の大掃除とお伝えしたものの、実はエアコンの清掃業者さんも10月に掃除することをオススメしていたりします。ジメジメとカビやすい、クーラーや除湿をフル稼働した6~8月は、エアコンが1年で最も汚れる時期とのこと。来たる冬場の暖房を前に、エアコン掃除を行うのが、ベストなタイミングといえそうです。

エアコンを使用する前、春頃にエアコンの清掃を業者に頼む方がいるそうですが、冬場は意外にもカビが発生しにくい時期。掃除機を使ったホームケアで十分に対応できますので、プロの業者さんにエアコン掃除を頼むのは、たっぷり汚れた後の10月がオススメとのことでした。

そして年末大掃除のビッグイベントといえば換気扇。こちらも10月に掃除してしまうのがおすすめです。というのも、寒い冬は油汚れが溜まりやすい季節。少しでも油汚れがゆるみやすい暖かい日に行う方が効率的です。業者に頼む場合も年末は値上がりしていたり、希望の日に予約が取れなかったりするので、予約が取りやすいこの時期は穴場といえるでしょう。年末に換気扇を掃除してキレイな空気を!と思われる方も、10月の段階で掃除しておけば、年末は表面を軽くふき取るだけで掃除が終わります。こう考えると、忙しい年末の大幅時短になると思いませんか?

もう少し深く掃除できる方は、ベランダや窓のサンの掃除も済ませられると◎。ベランダが汚れやすいのは主に春夏です。雨や水遊び、エアコン室外機の排水など水汚れが強いので、10月でリセットしてあげるとおすすめです。秋の汚れは落ち葉やごみなど乾いた汚れが多いので、後の掃除は比較的ラクに終わらせることができます。そして何よりも年末は気温が低く寒いので、ベランダ掃除が億劫になりがち。暑すぎず寒すぎない10月に掃除してしまえば、寒い思いも短時間で済むと思います。

  

快適に過ごしやすい秋の空気を吸い込むと、気持ちも前向きになります。年末をラクにさせるための「お掃除貯金」ぜひチャレンジしてみませんか?

参考:TERAMOTO くらしとterakoyaコラム」HP

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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