家族や友人とホームパーティーに招くとき、一口サイズのものやサンドイッチなど、手軽に食べられるおもてなし料理が好まれますよね。
その中でも、アメリカで大ブームを起こしたミニサイズのハンバーガー「スライダー」がパーティーフードとして日本でも大人気なんです♪
人気の秘密はいたってシンプル。ミニバーガーのバンズに好きな具材をはさむだけという手軽さと、具材を選ばないからバリエーションが無限大というアレンジ性があるから。がんばらなくても見た目がオシャレで豪華なおもてなしフードが完成してしまう…ということで料理アプリやSNSでも注目が集まっているんです。
今回のコラムではアメリカ・ロサンゼルスで誕生し、米国のベストハンバーガー部門にランキング入りを果たした人気バーガーショップ「UMAMI BURGER(ウマミバーガー)」の東京・青山店のヘッドシェフ、吉田ナワーフ氏に「うま味」が凝縮されたお家バーガーの作り方をお聞きしました。
自宅でできる!うま味たっぷりのハンバーガーを作るコツとは?
お家でハンバーガーを作る際、最も重要とされるのがバンズに挟むハンバーグ!うま味がジュワッと染み込んだ肉厚でジューシーなハンバーグの焼き方をまずはチェック。
■美味しいハンバーグの焼き方
ハンバーグのタネと言えば「ひき肉」や「玉ねぎ」が定番ですが、バーガーのスペシャリスト、ナワーフさんのおすすめはステーキ屋で使うお肉と同じ「100%牛肉」を荒く刻んで叩いたものをタネにすること。ランクの良いお肉を使うと味わいが変わってくるので、お財布と相談しながら奮発してみるのも良いかもしれません。
そしてハンバーグを焼くときは高温で一気に焼くのが最大のポイント。中火や弱火で焼くと、温度が弱すぎて肉汁が外に溢れ出てうま味が逃げてしまいます。高温で焼いて表面に焦げ目を付けることでお肉の中にうま味を閉じ込めることができます。
【シェフの一言】
高温で焼いた後は焼いた時間と同じくらい寝かせるとさらにうま味が肉に染み込みます。例えばステーキを焼いてすぐにカットすると赤い汁が出ますよね。これはうま味が外に出てしまっている証拠。アルミホイルに包んで保温状態にすることでうま味が凝縮されたハンバーグが完成します。
■ハンバーグと相性の良いふっくらバンズの選び方
バンズはスーパーで売っているロールパンでOK!その中でも牛乳を使っている少し甘みのあるものを選びましょう。軽くトーストすると香ばしさもプラスされ、さらに美味しく仕上がります。
【シェフの一言】
お家バーガーを作るときに一緒に挟む具材はちょっとした工夫で簡単に美味しくなります。例えばとろけるチーズをのせるのもオススメですが、ちょっとアレンジをするなら粉のパルメザンチーズをクッキングシートの上に円を描くように振りかけてオーブントースターへ。溶けたものを冷やせばパリパリチーズが出来上がります。歯ごたえも良く、子どもも大好きな味ですよ(笑)そこに、ソテーした椎茸とプチドライトマト、ハンバーガーをバンズに挟めばボリューム満点のスライダーが出来上がります。
■美味しく仕上がる風味のつけ方
バンズと挟む具材が整ったら最後は味付けです。本格的な味つけをしたい!という人は「ケチャップ」+「粉末だし」に「ボルチーニ」をブレンダーでパウダーにしたものを混ぜてソースにしたものがオススメです。
【シェフの一言】
家にある調味料でソースを作りたい人は「マヨネーズ」「ケチャップ」を同量に混ぜて刻んだ「ピクルス」を合わせるとサウザンドレッシングのできあがり。さらに「うま味」をプラスするなら、パテに焼き肉のタレを3~4滴かける、または少量の粉末だしを振りかけると肉の美味しさをより引き立て、うま味の度合いを高めることができます。
※キレイにバンズの上に具を盛り付けるときのコツやポイント
■美しいバーガーの重ね方
パテから肉汁が出る場合は、バンズの上にレタスや玉ねぎを置いた上にパテをのせる、チーズとパテを組み合わせるなど具材同士の相性を見ながらスタック(重ねる)することが大切です。
【シェフの一言】
フィッシュフライやメンチカツなど、油で揚げた具材はレタスを挟むことでバンズが油を吸収してだらけるのを防いでくれます。また、目玉焼きのようなアイキャッチのあるものは1番上にのせると華やかになりますよ。
ホームパーティーで高い人気を誇るミニバーガー「スライダー」。プロのアドバイスをヒントにぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
取材協力:
UMAMI BURGER青山店
ロサンゼルス発、アメリカ全24店舗展開。うまみ成分を最大限に引き出す調理法で作られる絶品バーガーショップ。
住所:東京都港区北青山3-15-5
TEL:03-6452-6951
OPEN:11:00-22:00