来たる有料レジ袋時代

プラスチック製品の問題性が言われて久しいですが、ついに日本でも2020年7月から小売店でのレジ袋有料化が義務付けされることになりました。すでに有料化が実施されている店舗も増えていますが、コンビニを始めとして無料で提供されているところもまだまだ多いですね。近い将来に来る有料レジ袋時代に向けて、正しい知識をつけて準備しておきましょう。


■なぜレジ袋が有料化されるのか?
レジ袋の有料化は、地球規模の課題である海洋プラスチックごみ対策の一環で検討が進められていましたが、観光地に多くのゴミ袋が落ちていて景観を損なっていたり、ストローの刺さったウミガメの映像が世界的な問題になったことで、人々の意識が一層高まりました。


■世界で見るレジ袋はどうなっているか?
ここ10年ほどの間に、主要各国ではレジ袋が有料化されたり禁止されたりといった対策が取られており、それによってレジ袋削減に一定の効果が出ていることが報告されており、法規制実施国は実に127カ国にものぼります。植物などを原料とするバイオマスプラスチックを25%以上配合した袋と、海洋生分解性プラスチックの袋、厚さが0.05ミリ以上あり、再利用可能な分厚いレジ袋などは有料化対象から外されることとなりました。


■今後どのようにしていくか?
有料化に向けては、「プラスチック製買物袋を利用する事業者の規模にかかわらず一律に対象とする。」との指針が出されています。ちょっと寄ったコンビニでのお買い物でもレジ袋が欲しければお金を払わなければいけないということですね。「お金を払えばいいや」ということではなく、レジ袋を使う枚数を少しでも減らすためにマイバッグやエコバッグを日常的に持ち歩くことが求められるようになるでしょう。


■レジ袋以外のプラスチックごみについても考えよう
ゴミを捨てるときにはビニール袋を使います。レジ袋が有料化されても結局ゴミ袋を買うので家庭から排出されるビニールゴミとしては同じこと、と思うかもしれません。けれども、例えばごみを小さくまとめて詰めて入れたり、生ごみはビニール袋に入れずに新聞紙に包んで捨てたりすることによって今までよりもビニール袋の使用をおさえていくことは可能です。
小さなことですが、このように一人ひとりが意識を変えることでプラごみの削減につながっていくのではないでしょうか。

(オフィシャルメンバー:戸根みちこ)


参照:
経済産業省HP
国際連合広報センターHP

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